2018年からホンダ・チーム・アジアの監督に就任した青山博一にとっても、今回の優勝は特別なものとなったようだ。
「鳥羽選手が日頃から懸命にトレーニングに取り組み、この2年は悩み抜いていたのを知っているので、彼のこの優勝はひときわ嬉しいものです」と青山監督。
「私自身がライダーとして勝った時も嬉しかったのですが、監督としての勝利はまた格別です」
■小椋、トップグループに「ついていくのがやっとだった」
2019年からMoto3クラスにフル参戦を開始したルーキーの小椋藍は、決勝ではトップグループに食らいつき、11位でフィニッシュ。開幕戦でポイントを獲得した。

決勝レースを終え、小椋は「事前テスト、そして開幕戦と難しいウイークとなりましたが、とりあえず、ベストは尽くせたと思います」とコメントする。
「トップグループにはついていけましたが、ついていくのがやっとで、なにもできなかったというのが正直なところです。これが今の自分の課題なので、それを克服できるようにがんばりたいです」
「次のアルゼンチンは初めて走るサーキットです。なるべく早く、攻略できるようにがんばります」
ルーキーの小椋について青山監督は次のように総括する。
「小椋選手にとっては、厳しいレースとなりましたが、最後まであきらめず戦う姿勢を見せてくれたことに満足しています」