レース1の翌日である日曜、スーパーポール・レースが気温35度、路面温度55度のドライコンディションのもと、行われた。
好スタートから1コーナーに先頭で飛び込んだのは、レイ。しかし3コーナーへ向かう加速でバウティスタがトップを奪う。3コーナーでレイがバウティスタを交わすが、バウティスタがすぐさまポジションを奪い返し、オープニングラップはバウティスタ、レイ、そしてロウズの順で終えた。
バウティスタは4周目を終えるころにはレイに対し0.5秒以上のアドバンテージを築くと、独走態勢に入る。バウティスタは1分32秒後半のラップタイムを刻み、2番手のレイは3周目でバティスタを上回るタイムをマークしつつも、その差は次第に開いていく。
5周目に入るとすでに見た目上にもバウティスタとレイとの差は大きくなり、ぞれぞれ単独走行となる。また、ふたりの後に続く3番手のロウズも、単独でそのポジションを守っていた。その後方の5番手争いでは、ハスラムとメランドリが激しいポジション争いを繰り広げる。
しかし7周目、赤旗が提示。このためレースは中断し、これをもってレースは終了となった。この赤旗提示は、レオン・キャミア(モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム)とワイルドカード参戦のティティポン・ワロコーン(カワサキ・タイランド・レーシング・チーム)による、3コーナーでのアクシデントが原因だった。
ワロコーンはメディカルセンターに運ばれ、胸部の損傷や頭部外傷が確認された。その後、ブリーラムの病院に搬送されている。また、キャミアも脛骨脊椎剥離を伴う右膝ねんざを負った。
スーパーポール・レースの結果は、バウティスタが優勝。2位はレイ、3位がロウズとなった。4位にはファン・デル・マークが入り、5位にはメランドリが続いている。モリワキ-アルティア・ホンダ・チームの清成は、2周目にピットインしてそのままリタイアを喫した。
この結果により、レース2のグリッド順はポールポジションがバウティスタ、2番手にレイ、3番手にロウズがつくこととなった。
以下、SBK第2戦タイ スーパーポール・レースの順位結果。
■SBK第2戦タイ スーパーポール・レース順位結果(6周)*赤旗提示により終了
Pos. | No. | Rider | Team/Machine |
---|---|---|---|
1 | 19 | A.バウティスタ | Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) |
2 | 1 | J.レイ | カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) |
3 | 22 | A.ロウズ | パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) |
4 | 60 | M.ファン・デル・マーク | パタ・ヤマハ・ワールドSBKチーム(ヤマハYZF-R1) |
5 | 91 | L.ハスラム | カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR) |
6 | 33 | M.メランドリ | GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) |
7 | 11 | S.コルテセ | GRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマハYZF-R1) |
8 | 7 | C.デイビス | Aruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R) |
9 | 54 | T.ラズガットリオグル | ターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR) |
10 | 66 | T.サイクス | BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) |
11 | 21 | M.ルーベン・リナルディ | バーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R) |
12 | 36 | L.メルカド | オレラック・レーシングVerdNatura(カワサキZX-10RR) |
13 | 81 | J.トーレス | チーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR) |
14 | 28 | M.ライターベルガー | BMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR) |
15 | 52 | A.デルビアンコ | アルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR) |
NC | 99 | T.ワロコーン | カワサキ・タイランド・レーシング・チーム(カワサキZX-10RR) |
NC | 2 | L.キャミア | モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) |
RET | 23 | 清成龍一 | モリワキ-アルティア・ホンダ・チーム(ホンダCBR1000RR) |
NS | 50 | E.ラバティ | チーム・ゴーイレブン(ドゥカティパニガーレV4 R) |