予選Q1は気温21度、路面温度31度のドライコンディションのもと、行われた。序盤にターゲットタイムをマークしたのはビニャーレスで、トップタイムを記録すると2周を周ってピットイン。その後ロッシがトップに浮上し、モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのふたりがワン・ツーを占める。
ビニャーレスは残り7分で再びコースイン。ほかのライダーがピットインのタイミングで、セカンドアタックに入った。ビニャーレスは残り5分でトップタイムをマーク。さらに翌周にもタイムを更新して1分37秒164を記録すると、トップを堅守。ビニャーレスはその後、セッションの終了を待たずにピットへ戻った。
残り1分を切るころ、ルーキーのフランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)が2番手につけていたロッシのタイムを0.072秒更新。ロッシに替わって2番手に躍り出る。Q1はそのままチェッカーを迎え、トップはビニャーレス。バニャイアが2番手で、このふたりがQ2進出を果たした。
ロッシは終盤にタイムの更新ならず、Q1で3番手。明日の決勝を13番手から挑む。また、フリー走行4回目で転倒したイアンノーネは、予選を走行しなかった。
■Q2:ポールポジションを獲得したのはルーキー、クアルタラロ
続いて行われた予選Q2は気温、路面温度ともにQ1とほぼ変わらないコンディション。まずトップタイムを記録したのはマルケスで、いきなり1分36秒970を叩き出すと、そのままピットイン。リヤタイヤを交換すると、すぐにコースインして再びアタックに向かう。一度目のアタックを終えて、トップのマルケスに続くのはモルビデリ、ペトルッチ、ドヴィツィオーゾ、クアルタラロだ。

マルケスは残り4分で再びピットに戻り、3度目のアタックを敢行。そんな終盤、マルケスのタイムを上回ったのがクアルタラロだった。クアルタラロは1分36秒880のタイムを叩き出すとトップに浮上。このタイムはフリー走行3回目でペトルッチが記録した、オールタイムラップレコードを更新するものだった。

さらに、モルビデリがタイムを更新して2番手に浮上。その後、クアルタラロとモルビデリのタイムを上回るライダーは現れず、ルーキー、クアルタラロが最高峰クラスで初のポールポジションを獲得した。2番手にはモルビデリが続き、ヤマハのサテライトチーム、ペトロナス・ヤマハSRTがグリッドのワン・ツーを占めた。
また、クアルタラロはポールポジションの最年少獲得記録を更新。2013年、アメリカズGPにおいて20歳62日でポールポジションを獲得したマルケスの記録を縮め、20歳14日でのポールシッターとなった。

3番手にはマルケス、4番手はドヴィツィオーゾ、5番手にはビニャーレスが続き、フリー走行3回目でトップタイムを記録したペトルッチは終盤に1コーナーで転倒を喫し、7番手。ロレンソも終盤に2コーナーで転倒し、11番手に終わった。
今週末、好調さを見せていた中上は8番グリッドを獲得。自己最高グリッドの獲得はならず、決勝を3列目から迎える。