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投稿日: 2019.05.16 16:25
更新日: 2019.05.17 16:12

5度目のマン島TTへ。チームミライが2019年仕様電動バイク『韋駄天X改』でリベンジに挑む


MotoGP | 5度目のマン島TTへ。チームミライが2019年仕様電動バイク『韋駄天X改』でリベンジに挑む

 2019年もチームミライはTeam ILRとコラボレーションし、2年連続でマン島TTに出場。ライダーはロッカー、岸本監督がチームを率いる。使用するマシンは、2018年の韋駄天Xを改良した『韋駄天X改』だ。

 会場では岸本監督が2019年のマン島TTを戦う『韋駄天X改』をアンベイルした。『韋駄天X改』は、昨年と同じくインバーターとモーターが水冷と空冷のハイブリッドで、バッテリー容量を増やすなどの改良が加えられているという。

韋駄天X改のアンベイルの様子
韋駄天X改のアンベイルの様子
2019年のマン島TTレースを戦う韋駄天X改(いだてんエックスかい)
2019年のマン島TTレースを戦う韋駄天X改(いだてんエックスかい)

『韋駄天X改』の外見は昨年使用したマシンと大きな違いは見られないが「中身が違います」と岸本監督は語る。

「まずバッテリーや端子のレイアウトを全部見直し、いちから設計し直しました。タンクに関しては、バッテリーの容量を増やしたため、それに合わせて(マシンの)組み方も変更したので形状も変化しています」

「また、水回りや電子関係は信頼性の高いパッケージにし、モーターとインバター間のノイズ対策もパワーユニットで行っています」

バッテリー容量の増加に伴い、タンク形状が変更となっている
バッテリー容量の増加に伴い、タンク形状が変更となっている

 バッテリーの容量を増やした理由については「実際に走らせてみて思ったよりも電費が悪かった。また去年、過放電したため、ある程度は(出力を)絞らなければいけないことがわかったので、計算し直してマン島を1周走れるバッテリーに適正化しました」と説明。

 また、カラーリングは昨年と同じく歌舞伎の隈取(くまどり)をイメージしたトリコロールで「去年のリベンジもあるので、カラーリングを昨年と同じにしています」という。

発表会をアシスタントした飯沼瑞季さん
発表会をアシスタントした飯沼瑞季さん

 最後に岸本監督はマン島TTに向けて「まずは完走すること。そして表彰台を目指したいです」と宣言し、発表会は幕を閉じた。

 なお、会場ではマン島TTの発表と同時にチームミライがアメリカで6月24~30日に開催されるパイクスピークインターナショナルヒルクライムレース(PPIHC)に参戦することも発表された。パイクスピークでは岸本監督が『韋駄天X改』をライディングする。

発表会には関係者の他にチームミライを応援するファンも訪れた
発表会には関係者の他にチームミライを応援するファンも訪れた


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