第3戦SUGOのレースウイーク中には、J-GP2クラスに参戦する名越哲平がMotoGP第6戦イタリアGPのMoto2クラスにイデミツ・ホンダ・チーム・アジアから代役参戦することが発表された。

SUGO戦では2位表彰台を獲得した名越。レース後の会見で「レースウイークに入ってMotoGPイタリアGPへのスポット参戦が発表されたので、今回は優勝してイタリアへ行きたかったので残念です」と初めて挑むMoto2デビュー戦に向けコメントする。
「Moto2クラスへのスポット参戦は無謀な挑戦だとは思っていますが高いレベルの場所に自分を置くことで今後の全日本で必ず活きると思っています。世界トップレベルの走りを間近で見て、真似て、吸収して、成長して日本に帰ってきて次戦筑波で結果を出したいと思っています」
■ST600クラスは0.002秒差の劇的な結末に

激戦区のST600クラスはファイナルラップで岡本裕生(51ガレージ ニトロレーシング)と小山知良(日本郵便 HondaDream TP)が激しいバトルを繰り広げ、最後はほぼ同時にチェッカー。結果は0.002秒差とい超僅差で小山がトップチェッカーとなり、今シーズン初優勝を飾った。


「マシンの特性でそれぞれストロングポイントが違うのですが、決勝では、このレースウイークで初めてバックストレートが追い風でした。最終ラップまで19回トライして、20回目で成功した感じです」と小山は岡本との戦いを振り返る。
「過去、SUGOで2度チャンピオンを失っていますし、ライダー人生を左右するようなケガもしているので、今回の優勝は本当に大きいと思います。大きな自信になりました。この調子で次戦、筑波もいきたいですね」

■パノラマ広場に展示された気になる市販車両

パノラマ広場のヤマハブースでは、5月22日にお披露目された鈴鹿8耐を戦うヤマハTECH21(テック21)チームの復刻カラーをまとったヤマハYZF-R1が展示されていた。

レセプションホール2階では、ヤマハの鈴鹿8耐参戦ヒストリーが写真パネルで展示されており、当時を知ると思われるファンは感慨深く写真を閲覧していた。

一方、ホンダブースでは何やら気になる車両が展示されていた。それがTeam HRCのカラーリングをまとったホンダCBR1000RRの市販車だ。

このCBRのホイールやステップ、スクリーンは純正とは違うパーツが装備されており、エンジンカバー、レバーガード、フェンダーレスといったカスタムパーツも使用されていた。
市販されているCBRのレプリカカラーと言えば、MotoGPに参戦するレプソル・ホンダ・チームのカラーリングがモデルチェンジするたびに登場しているが、SC77型のCBRではHRCのワークスレプリカが市販車として登場するのだろか。
