更新日: 2019.06.02 17:13
レコードブレイク連発のMotoGPイタリアGP予選、マルケスがポール獲得。2番手は最速ルーキー、クアルタラロ
予選Q1は気温25度、路面温度46度のドライコンディションで行われた。このセッションから予選に臨んだのは、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ・チーム)、そしてチーム・スズキ・エクスターのアレックス・リンスとジョアン・ミルなど13名のライダーだ。
最初のアタックでトップに立ったのはピロで、1分46秒283をマークし、2番手にリンスがつける。ドヴィツィオーゾがアタック2周目にタイムを更新するも、トップふたりのタイムには及ばない。
セカンドアタックに入っても大きな順位変動は見られないままセッションは残り1分を迎える。ここでドヴィツィオーゾが最後のアタックに入った。ドヴィツィオーゾは1分46秒278を叩き出し、ピロのタイムを0.005秒更新。ラストアタックで見事、トップに立ち、Q1突破を果たした。2番手はピロで、ドゥカティのふたりがQ2進出を決めている。
予選Q2もコンディションはほぼ変わらないなかセッションがスタート。Q2は序盤からハイペースな戦いとなった。まずマルケスが1分46秒291をマークすると、直後にクアルタラロが1分45秒992をマーク。クアルタラロのこのタイムは、フリー走行3回目ペトルッチが記録したオールタイムラップ・レコードをさらに更新するもので、トップに立った。
クアルタラロはその翌周もさらにタイムを短縮して1分45秒845を記録。トップを堅守する。2番手にビニャーレス、3番手にマルケスが続く状況。
セカンドアタックに入ると、ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、ペトルッチなどがタイムを更新。ペトルッチは1分45秒881を記録するが、クアルタラロにはわずか0.036秒及ばない。さらに終盤、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)も1分46秒を切るタイムを叩き出し、3番手に浮上する。
このままクアルタラロがポールポジションを獲得するかと思われたセッション最終盤、マルケスが最後のアタックを敢行。マルケスはこの時点でトップ5以下につけていた。
先行するドヴィツィオーゾの背後につけたマルケスは、ドヴィツィオーゾのスリップストリームを利用してストレートで加速していく。コントロールラインを駆け抜けたマルケスが記録したタイムは、1分45秒519。クアルタラロのタイムを0.214秒更新し、見事、ポールポジションを獲得した。
セッション序盤にトップタイムを叩き出し、ほとんどそのままトップを守ってポールポジションを獲得することが多かったマルケスだが、今回はコース上の戦略でもってポールポジションを手にした。
マルケスとともにフロントロウに並んだのは2番手のクアルタラロと3番手のペトルッチ。4番手にはモルビデリ、5番手にはミラーが続いた。中上はトップから0.868秒差の10番手で、4列目に並んだ。
Q2ではトップのマルケスから5番手のミラーまでが、フリー走行3回目でペトルッチが記録したオールタイムラップ・レコードを更新する、ハイレベルな争いとなった。