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投稿日: 2019.06.02 23:23
更新日: 2019.06.03 06:24

超激戦のMotoGPイタリアGP、ペトルッチがマルケスを0.043秒差で抑え初優勝。中上は自己ベストの5位獲得


MotoGP | 超激戦のMotoGPイタリアGP、ペトルッチがマルケスを0.043秒差で抑え初優勝。中上は自己ベストの5位獲得

 16周目、5番手を走行中のミラーがスリップダウン。ミラーはそのままリタイアを喫している。これにより、中上は4番手にリンスに続き、5番手に浮上した。

 残り6周を終えたメインストレートの加速からの1コーナーのブレーキングで、3番手走行中だったドヴィツィオーゾがマルケスをオーバーテイクし、2番手に浮上。ミッション・ウィノウ・ドゥカティがワン・ツー体制を築く。

 ドヴィツィオーゾはその翌周の1コーナーでペトルッチを交わすと、ついにトップを奪取。しかしペトルッチも譲らない。ペトルッチはドヴィツィオーゾのインに飛び込んでオーバーテイク。ミッション・ウィノウ・ドゥカティのチームメイト同士による、激しいポジション争いが展開される。

 そんなふたりを、約0.15秒後方で追うマルケス。4番手のリンスは、このころになるとトップ3から大きく後れをとることはなかったものの、ポジション争いに加わることはなくなっていた。優勝争いはペトルッチとドヴィツィオーゾ、マルケスの3人にしぼられることになる。

レース終盤、優勝争いはペトルッチ、マルケス、ドヴィツィオーゾの3人にしぼられた
レース終盤、優勝争いはペトルッチ、マルケス、ドヴィツィオーゾの3人にしぼられた

 最終ラップ、1コーナーに先頭で飛び込んだのはマルケスだった。マルケスを追うように2番手につけたのはドヴィツィオーゾ。しかし、ペトルッチがコーナリングスピードでふたりを交わす。先頭に立ったペトルッチをマルケスが追従するがオーバーテイクには至らない。

 最終コーナーをトップで立ち上がるペトルッチ。残るはメインストレートの勝負だ。

 僅差のまま、ペトルッチのドゥカティ デスモセディチGP19がメインストレートを加速していく。そのペトルッチをマルケスのホンダRC213Vがスリップストリームを利用して追う。しかし最初にチェッカーフラッグを受けたのは、ペトルッチだった。

 最後までもつれた超接近戦を制したペトルッチ。MotoGPにおける自身初優勝であり、ドゥカティにとっても、ペトルッチ本人にとっても、母国で飾った勝利となった。2位にはマルケスが入り、トップのペトルッチとの差はわずか0.043秒だった。3位はドヴィツィオーゾで、ミッション・ウィノウ・ドゥカティが表彰台の2席を占めた。

マルケスの追随を振り切り、トップでチェッカーを受けたペトルッチ
マルケスの追随を振り切り、トップでチェッカーを受けたペトルッチ

 4位はリンスで、13番手から実に9つもポジションを上げ、一時は優勝争いをも展開するポテンシャルを見せている。

 そして、見事5位に入ったのは中上。中上にとって自己ベストリザルトとなり、インディペンデントチームライダーのトップとしてこのイタリアGPを締めくくった。

 2番グリッドからスタートしたクアルタラロはスタートでポジションを落とし、10位フィニッシュ。母国グランプリだったバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は7周目の4コーナーで転倒を喫し、リタイアで終えている。

自身初優勝を飾ったペトルッチ。パルクフェルメでは涙を見せるシーンも
自身初優勝を飾ったペトルッチ。パルクフェルメでは涙を見せるシーンも
5位フィニッシュの中上はインディペンデントチームライダーとしてもトップ。パルクフェルメでマルケスと喜びを分かち合う
5位フィニッシュの中上はインディペンデントチームライダーとしてもトップ。パルクフェルメでマルケスと喜びを分かち合う


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