更新日: 2019.06.07 15:09
MotoGPで異質なキャリアを持つドゥカティワークスのペトルッチ。8年目で掴んだ初勝利をライバルも祝福
イタリアGPではウイーク中の体調は万全ではなかったという。予選3番手を獲得した後、「明日はタフなレースになるだろう。風邪が原因で体調が万全ではない。数ラップで疲れてしまうが、ペースはいい。ファンの応援が僕にエキストラなエネルギーを与えてくれるはずだ」と語っていたペトルッチ。決勝では最終ラップまで続いたマルク・マルケス、アンドレア・ドヴィツィオーゾとの接戦を制して、念願の初優勝を達成した。
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勝利後、ペトルッチは勝利を喜ぶとともに、大きなサポートをもらったチームメイトのドヴィツィオーゾへの感謝のコメントを残した。
「チャンスが訪れ、僕は勝ちたかった。このチャンスを活かさなければならなかった。アンドレアが3位となってしまい、ドゥカティにとってチャンピオンシップ的にはよくない結果になったが、少なくとも1勝を挙げるという今シーズンの目標を達成した」
「僕はアンドレアのタイトル獲得をサポートしなければいけない。彼は今日ポイントを失ってしまったからだ。アンドレアはこの冬から僕をとてもよくサポートしてくれた。まるで弟のように面倒を見てくれ、だれも教えてくれない秘密まで解説してくれた。彼に感謝しなければいけない。この勝利を彼に捧げたい」

一方、ドヴィツィオーゾは「僕は彼のポテンシャルを認め、一緒に仕事をすることを決めた。ダニロのムジェロで初勝利はベストなプレゼント。僕はポイントを譲ったけど、彼の優勝がうれしい」と語り、多くのライバルたちがドヴィツィオーゾ同様にペトルッチの初勝利を祝福した。
決して、グランプリのエリート街道を歩いてきたライダーではないペトルッチ。与えられたチャンスを生かし、ワークスライダーまで上り詰めた彼は、MotoGPのトップライダーへと成長した。
