J-GP2クラスのレース2ポールポジションを獲得したのは名越。2番グリッドは岩﨑哲朗(OGURA CLUTH with RIDE IN)、3番グリッドは榎戸育寛(SDG Mistresa RT HARC-PRO)というフロントロウに。午前中に行われたウォームアップ走行では名越が57秒356でトップタイムをマークしている。
レース1と同じく20周で争われるレース2は、上空に厚い雲が広がるなか、ドライコンディションで14時25分にスタートを迎えた。
スタートでホールショットを決めたのはポールスタートの名越、2番手は小谷咲斗(TEAM PLUSONE with TARO)、3番手は岩崎、4番手は5番グリッドスタートの作本輝介(Team 髙武 RSC)という並びで1コーナーを抜けていく。

4番手の作本は第1ヘアピンに入ると3番手の岩崎をすぐに交わして3番手浮上。2周目には1コーナーで前を走る小谷をかわして2番手に上がった。
2番手に浮上した作本は、前を走る名越の後ろにぴたりと付いて抜く機会を伺うと、5周目の1コーナーで名越のイン側に入り込んでトップを奪う。
作本がトップに浮上したとき、雨が降ってきたことを示すレッドクロスフラッグが提示される。8周目に入ると雨はやみ、レッドクロスフラッグはなくなったが、路面は若干濡れたため溝がないスリックタイヤでは滑りやすい状況となる。
難しいコンディションのなか、10周目に入ると名越が1コーナーで作本をかわしてトップを奪取。折り返しからは名越、作本、榎戸、小谷の並びで周回を重ねていく。

12周目に入ると名越がペースを上げ、2番手作本との差を広げ始める。2番手の作本はペースが上がらず、15周目には後方から迫った榎戸に1コーナーでかわされ4番手に後退。しかし、次周で作本が1コーナーで仕掛け返して2番手を取り戻す。
作本、榎戸がバトルを展開する間に名越は独走体制に持ち込み、2番手作本との差を約2秒に広げた。
名越は独走体制のままポール・トゥ・ウインで今シーズン2勝目を挙げた。作本は2位、榎戸は3位でチェッカーを受けた。

J-GP2クラスの決勝レース2結果は以下の通り。
■全日本ロードレース第4戦筑波:J-GP2決勝レース2結果(20周/編集部集計)
天候:曇り 路面:ドライ
Pos. | No. | Rider | Team | Motorcycle | Type | TotalTime/Delay |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 634 | 名越哲平 | MuSASHi RT HARC-PRO. | ハルク-プロHP6-q | BS | 19’19.077 |
2 | 4 | 作本輝介 | Team 髙武 RSC | モリワキMD600 | BS | 2.044 |
3 | 71 | 榎戸育寛 | SDG Mistresa RT HARC-PRO | ハルク-プロHP6-q | BS | 2.745 |
4 | 22 | 小谷咲斗 | TEAM PLUSONE with TARO | ホンダHP6-q | BS | 5.690 |
5 | 392 | 尾野弘樹 | ミクニ テリー&カリー | スズキGSX-R600 | DL | 14.303 |
6 | 70 | 岩﨑哲朗 | OGURA CLUTH with RIDE IN | カワサキZX-6R | PI | 14.870 |
7 | 14 | 阿部恵斗 | webikeチームノリックヤマハ | ヤマハYN6 | BS | 15.373 |
8 | 36 | 徳留真紀 | マルマエMTR | ホンダHP6 | BS | 30.306 |
9 | 19 | 井手翔太 | HiTMAN RC甲子園ヤマハ | ヤマハYZF-R6 | DL | 44.328 |
10 | 18 | 豊島怜 | SpeedHeart DOGFIGHTR YAMAHA | ヤマハYZF-R6 | DL | 52.693 |
– | 79 | 朝比奈正 | アサヒナレーシング | ASAHINA・Z600 | – | スタート出来ず |