迎えた予選のQ1では、セッション終了間際にアタックを行い1分21秒102をマークして、アンドレア・ドビツィオーゾ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)から2番手を奪取してQ2進出を果たす。この時のタイム差は1000分の3秒差だった。
Q2ではしばらくピットで待機してから出走し、1分21秒104を記録して10番手となり、4列目を獲得した。「正直、ここまで痛みを感じながら走ったのは初めての経験でした」と中上。
「Q1を走ったときはQ2に進出できるとは思いもしませんでしたが、チェッカーが振られるまで全力をつくしました。その結果、1000の3秒差でドビツィオーゾを交わし、Q1を2番手でQ2にいけたのはサプライズでした」

「チームもよろこんでくれました。そして、Q2で10番手になれたことも、うれしい出来事でした。反面、この状態で10番手なのだからと悔やまれます。昨日の課題だったリアのグリップも多少改善されたので、明日の決勝は完走目指して、最後まで全力を尽くします」
中上は7月7日の決勝レースに向けては、医師と相談し、痛み止めの注射と薬を服用して完走できる状態を模索するという。MotoGPクラスの決勝レースは7月7日の現地時間午後2時(日本時間の午後9時)からスタートする。