Eri Ito

 MotoEの予選であるE-Pole(Eポール)は気温29度、路面温度44度のドライコンディションのものと、始まった。

 まず、Eポールの方式について説明をしておこう。Eポールは、MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスの予選とは方式が異なる。ドライコンディションで予選が行われる場合、各ライダーはそれぞれひとりずつウオームアップラップ1周、アタックラップ1周、スローダウンラップ1周を行い、アタックラップのタイムによってグリッドが決定される。

 また、出走順は初日に行われたフリー走行1回目と2回目の総合結果に基づき、最下位のライダーから順にスタート。最後にアタックするのは、フリー走行総合トップのライダーというわけだ。なお、ウエットセッションの場合は、全ライダーが出走する12分間の予選に変更される。

Eポールのアタックを待つライダー。ゲートの右側にピットレーンオープンの時間などが提示される
Eポールのアタックを待つライダー。ゲートの右側にピットレーンオープンの時間などが提示される

 MotoEの開幕戦、ドイツGPのEポールは初日の総合結果により、マリア・エレーラ(オープンバンク・アンヘル・ニエト・チーム)のアタックから始まり、マイク・ディ・メリオ(エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS)が最後のアタックを行うこととなった。

 電動バイクが奏でる独特の甲高い“キィーン”という音とともに、各ライダーが続々とアタックを敢行。コース上を走行するのはほぼ1台のマシンのみということもあり、その音は、実際に目の前で走る様子を見られる距離ならしっかりと耳に届くが、建物のなかに入ってしまえば静かな環境でなければ聞き取ることはできない程度のものだ。

 11番目に出走した、2018年シーズンまでMotoGPクラスに参戦していたチャビエル・シメオン(アビンティア・エスポンソラーマ・レーシング)が1分28秒389をマーク。しかしシメオンの次にアタックしたエリック・グラナド(アビンティア・エスポンソラーマ・レーシング)がそのタイムを上回りトップに浮上する。

 シメオン同様に2018年シーズンまでのMotoGPクラスのレギュラーライダーであり、2019年シーズンはアプリリアのテストライダーを担うブラッドリー・スミス(ワン・エナジー・レーシング)もアタックを行うが、トップタイムをマークすることはできない。

 さらにフリー走行総合2番手のニキ・トゥーリ(アジョ・モータースポーツMotoE)が1分27秒456をマーク。週末を通じて初めて1分28秒の壁を突破してポールポジションを獲得。2018年シーズンにはMoto2に参戦したトゥーリが、記念すべきMotoE初のポールシッターとなった。2番手にはエクトル・ガルソ(テック3・Eレーシング)、3番手にはグラナドが入り、初開催のMotoEでフロントロウを獲得している。

 タイムを見てみると、ドイツGPのMoto3クラスで日本人として久々のポールポジションを獲得した佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)のタイムは、1分26秒135。内燃機関の250ccプロトタイプマシンと比較すると、電動バイクであるエゴ・コルセがマークしたベストタイムとは約1秒の差があることになる。

 また、最初のアタックとなったエレーラは、コースインした際にピットレーンが閉まっていたタイミングだったため、ブラックフラッグが提示。さらに終盤にアタックを行ったイェスコ・ラフィン(ダイナボルト・インタクトGP)も同様の理由でブラックフラッグが提示されている。

■路面状況により周回数が減算となった開幕戦、幕切れは赤旗

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