更新日: 2019.07.18 11:40
MotoGP:中上貴晶、2019年前半戦に満足。後半戦は「常にトップ6をねらっていきたい」
「この2戦(アッセン、ザクセンリンク)以外は、まずまずですね。自分のなかでベストを尽くして、ムジェロ(第6戦イタリア)ではいいレースができましたし、総合的には前半戦はそんなに悪くないパフォーマンスだったと思います。ときどき自分の速さを見せつけられるセッションもあったので、自分的には満足しています」
「でも、もっといける、という感触があるので、後半戦は(その感覚と)自分の走りを一致させて、結果にうまくつなげたいですね」
もっといける、その言葉からは、中上自身が自分の伸びしろを感じていることがうかがえる。
MotoGPクラスのルーキーイヤーだった2018年シーズンを終え、オフシーズン中のインタビューで、中上は2019年シーズンの課題について『レース序盤のペースとバトル』を挙げていた。これについて聞くと「克服はできていると思います」との答え。
「完ぺきに克服できたわけではないですけど。でも、スタート直後に順位を上げるレースもたくさんありましたし、50パーセントくらいは改善できたのではないかと思います。バトルについても、2018年に比べて抜いて順位を上げたレースがたくさんあります。レース序盤の強さとバトルの強さについても、着実に1ステップ、2ステップはレベルは上がっていると、自分では思います」
中上自身の手ごたえが結果に結びついていることを感じさせる言葉だ。MotoGPクラス2年目のシーズンで確実な成長を見せる中上。期待したくなるのが表彰台に立つ中上の姿だが、後半戦の具体的な目標について聞くと、あくまでも冷静さを失わない答えが返ってきた。
「(現在ではレースで)最低でもトップ10に入れるようになってきました。ムジェロでトップ5に入ったことが大きなきっかけでもあるのですが、後半戦、(第10戦)チェコからの戦いに関しては、トップ6くらいをねらっていきたいと思います。簡単ではないけれど、そこのチャンスをつかみとらないといけません。後半戦は安定して6位、7位あたりに顔を出した強いレースがしたいです」
中上はMotoGPクラスにデビューした2018年シーズン、目標を常にトップ10に定めていた。そしてそこまで前進した今、さらに次の目標へ歩を進めようとしている。2019年シーズン後半戦、成長を続ける中上はどのような力強いレースを見せるだろうか。