更新日: 2019.07.22 06:15
ホンダが青山で鈴鹿8耐ファンミーティング開催。ファンの前で5年ぶりの優勝誓う
最後はホンダのファクトリー(ワークス)チーム、レッドブル・ホンダの高橋、清成、桒田室長が登壇。昨年、10年ぶりにワークス体制で挑んだホンダは高橋、中上貴晶、パトリック・ジェイコブセンの布陣で挑むも、2位でレースを終え、ヤマハの4連覇を許した。2019年は高橋をエースに、スーパーバイク世界選手権を戦う清成、元MotoGPライダーでHRCテストライダー、ブラドルという体制で5年ぶりの優勝を目指す。
「去年は非常に悔しいレースになりました」と桒田室長は2018年を振り返る。
「コンディションがいろいろと変わるなかでチーム、ライダーは最大限頑張ったのですが、全体的に力負けをしていたと思っています。その悔しさを基に、まずマシンのレベルを上げ、ライダーもより早く鈴鹿8耐に向けた準備ができるようにラインアップを決めていくことを行ってきました。去年の教訓を生かし、何が起きても対応できるようにチームワークを作り、今年こそ勝てるように頑張りたいと思います」
エースライダーを務める高橋は、全日本JSB1000鈴鹿ラウンドの予選で2分4秒を切る2分03秒874を記録。7月9日から3日間行われた公式合同テストでも初日から2分5秒939と2分5秒台をマークしており、順調な仕上がりを見せている。
「去年はスタート直前に雨が降り始め、すごくコンディションの変化が大きいレースでした」と高橋。
「歯車をうまくかみ合わせることができず、自分でいい流れを作れなかったのがすごく悔しいです。2位表彰台は得られましたが、2位は一番悔しいので」
「今年は全日本も含め順調にきています。こんなにいい流れで鈴鹿8耐のレースウイークを迎えられたことは今までなかったと思います。耐久レースはひとつのトラブルが命取りですし、ちょっとしたミスもできないので、気を引き締め直して挑みたいです。結果が大事なので、当然優勝しか考えていません」
また、清成のワークス加入は高橋の熱烈な要望により実現したことも明かした。
「自分は清成選手と走りたいとずっと言っていました。それがようやく実現しました。清成選手が一緒というだけですごく心強いですし、別のチームだったら恐怖です。そのイメージが初めて一緒に組んだ時からあったので、清成さんとは絶対組みたいと言い続け、今年は実現しました。後は結果だけです。ステファン選手含め、すごいライダーがそろっているので今年は優勝のチャンスだと思います」
高橋の思いを受けた清成は「ずっと一緒に組みたいと言っていてくれたのはうれしいです。再びホンダワークスで走ることも光栄なので、メカニック、チーム、巧選手に対しても走りや成績で返したいと思います」とコメント。
「バイクもすごく仕上がっていますし、チームも信頼できて強い。巧選手は速いだけじゃなくてレースでも強いし、テストの流れもすごくいいので、そこに頼りすぎず、今年は優勝できるように頑張ります」
トークショー後は、ライダー、監督たちとの集合記念撮影やプレゼント抽選会、サーキットの人気コンテンツであるピットウォークを青山に再現した『8耐プレPIT WALK』が行われ、ホンダの2輪ファンにとってはうれしい1日となった。
ホンダはヤマハの5連覇を阻止し、5年ぶりに鈴鹿8耐を制することができるか。鈴鹿8耐は7月25日から開幕し、28日に決勝を迎える。