しかし、決勝レースの中盤、7周目の16コーナーで中上は転倒を喫する。スタートから8番手付近を走行した中上はポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)とポジション争いを展開。4周目にポル・エスパルガロを交わすとペースを上げた。転倒を喫したのはその矢先のことだった。
「16コーナーでスロットルを開けた途端、フロントが切れ込んでしまいました。転倒を回避しようと最後まで粘ったのですが、リヤがスピンしてこらえられませんでした」そう中上は転倒を振り返る。

「ウイークを通して、フロントが切れ込む症状はなかったので、どうしてそうなったのかはわかりません。タイヤの選択は間違っていなかったと思うし、ちょっとプッシュしすぎたのかもしれません」
マシンを起こした中上は、最後尾17番手でレースに復帰。そのままチェッカーを受けた。
イギリスGPは2019年シーズン3度目となるノーポイントレースという、中上にとって厳しい結果となった。