開幕戦カタールGPでは11位に入賞。第5戦フランスGPでは予選で初フロントロウとなる3番手を獲得。決勝は1周目に転倒してしまい、左手を骨折したことから続く第6戦イタリアGPを欠場することになったが、復帰した第7戦カタルーニャGPでは予選2番手、決勝自己ベストとなる6位でフィニッシュ。その後、4戦連続でシングルフィニッシュを果たし、日本人ライダーの中でランキング最上位につけた。

第13戦サンマリノGPでは最終ラップまでトップ争いに加わるが、他車の転倒に巻き込まれてリタイアに終わる。
「今年1番悔しいレースでした。次戦アラゴンGPに向けて気持ちを切り換えます」とレース後に語った小椋。
そして、迎えたアラゴンGPでは、初日は予定していたメニューをこなしながら総合9番手につけると、予選Q2では単独でアタックを行ない、予選2番手を獲得。決勝ではアロン・カネト(Sterilgarda Max Racing Team)には逃げられたものの、接戦の2位争いを制してグランプリ初表彰台を獲得した。

「初めて表彰台に立つことができました。最高の気分です」と小椋。
「表彰台に立つことが、ルーキーイヤーの目標のひとつでした。それを達成することができました。序盤の2、3周は、カネットについていこうとしましたが、できませんでした。その後は、2番手グループの先頭を走りました。できるだけグループの前にいようとがんばりました。その戦略が成功しました」
「前戦サンマリノGPでは、最終ラップに他者の転倒に巻き込まれて表彰台を逃しました。その雪辱を果たしました」

小椋はここまでの14戦中10戦でポイントを獲得。速さと勝負強さを持ち、クレバーなレース展開ができるライダーであることを証明している。第15戦タイGPから始まるフライアウェイラウンドには、ホームグランプリの日本GPも含まれている。終盤戦に初優勝とルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得の期待が高まる。