「コンディションは前日に雨が降ってラバーがのっていなかったので、テストの時と比べるとよくないです。明日からはセッション毎にラバーがのってきてコンディションがよくなると思いますが、その分、周りも走行ごとにタイムが上がってきます。なので、自分ももっと頑張らないといけないですね」
後半戦から躍進を見せる水野だが、第5戦もてぎ、第6戦岡山と2戦連続の2位という結果に悔しさをにじませている。土曜日からのレースに向けては「今回こそ勝ちを狙いたいです」と強く意気込んだ。

2番手で終えた高橋も、今のマシンの仕上がりに納得していない様子だ。「タイムも上がってきているので、テストの時よりはフィーリングは良くなってきました」と高橋。
「初日は、テストのときにできなかったセッティングを今回、急遽試しました。それがいい方向にいっているので、出来としてはそんなに悪くないという感じです」
「どのくらいのアベレージで走れるのかもテストで見れていないので何とも言えませんが、テストの時よりは気持ちよく乗れてるので、予選、レースに向けては問題ないと思います」
第5戦もてぎ前に負った怪我は今大会では問題ないという高橋。「ポイントの取りこぼしは絶対してはいけません。ミスは絶対しないというのを大前提に考えながら、決勝はチャンスがあれば攻めていきます」と、決勝に向けて照準を合わせる。
■新アイテム投入で自信を覗かせるヤマハ勢
公開テストをトップタイムで終えた中須賀は、ART合同走行では1分48秒024で総合4番手に終わった。初日を終えた中須賀は「新しいアイテムがまとまってきたので、バイクも良くなっています」と話す。
中須賀が言う“新しいアイテム”は公開テストから使用しているもののようで、その詳細は明かさなかったが「ニューアイテムのおかげでフィーリングも良くなっているし、(野左根)航汰もそのアイテムでよくなってきています。なので、やっていることの方向性が間違っていないことは確認できています」と仕上がりに自信を覗かせる。

タイトル争いでは182ポイントでランキングトップの高橋から21ポイント差で2番手につける中須賀。残り4レースで逆転タイトルの望みをつなげるためにも、オートポリス戦でダブルウインを狙う必要がある。
「自分は追いかける側なので、やるべきことは勝つこと。残り2大会4レースをしっかり勝てるように準備を進めているところです。最終戦までタイトル争いをするために、オートポリスでダブルウインできるように自分の仕事をしっかり進めていきます」