予選は気温27℃、路面温度37度のドライコンディションで行われた。予選Q1に臨むのは、前戦オーストラリアGPで2位表彰台を獲得したカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ・チーム)、ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)、ホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ・チーム)などの面々だ。
最初のアタックでは、ミル、ペトルッチが予選Q2進出圏内のトップ2につける。ふたりはセカンドアタックに入ってそれぞれにタイムを更新したが、その順位は変わらない。しかし最後のアタックで、ペトルッチがトップに浮上。さらにそのタイムを、クラッチローが0.120秒上回った。
この結果、クラッチローとペトルッチのふたりがQ2へ進出。ミルは最後までトップをキープしながら、惜しくもQ1突破を逃した。
続いて始まった予選Q2。序盤、ロッシがトップに立つも、そのタイムをクアルタラロ、さらにはビニャーレスが更新する。ビニャーレスがトップ、2番手クアルタラロ、3番手モルビデリのトップ3で最初のアタックを終えた。マルケスはこの時点で、5番手タイムをマークしている。
セカンドアタックに入り、マルケスがクアルタラロの背後を追うように走行。ふたりはアウトラップからランデブー走行を続けていたが、アタックラップに入った直後の2コーナーで、マルケスがハイサイドを起こし転倒。マルケス自身は立ち上がったがマシンのダメージが大きく、マルケスの予選はここで終了となった。

セカンドアタックでは3人のヤマハライダーによって、トップが目まぐるしく変わった。まずモルビデリがトップに浮上し、そのタイムをビニャーレスが更新する。モルビデリ、ビニャーレスともにオールタイムラップ・レコードを更新するタイムだ。しかしさらに、最後のアタックでクアルタラロが各セクターのファステストを叩き出しながら迫っていた。
クアルタラロは1分58秒303をマーク。2019年シーズン5度目のポールポジションを獲得し、同時にフリー走行2回目で自身が記録したオールタイムラップ・レコードを更新した。

2番手にはビニャーレス、3番手にはモルビデリが入ってフロントロウをヤマハが独占。この週末通じて好調のヤマハ勢がその速さをいかんなく発揮した。4番手にはミラー、5番手にクラッチローが入り、ロッシは6番手を獲得している。
マルケスはセカンドアタック前に転倒を喫したことでタイム更新ならず、11番手。2019年シーズンのなかでも自己ワーストグリッドの結果で予選を終えた。

