更新日: 2021.10.20 22:52
MotoE最終戦バレンシアGP:22歳イタリア人ライダーのフェラーリが初代チャンピオンの栄冠に輝く
MotoEのレース2は当初から予定が変わり、MotoGPクラスの決勝レースが終わった日曜日の現地時間15時20分スタートでスケジュールされた。気温15度、路面温度14度のドライコンディションのもと、レースがスタート。好スタートを切ったのは前日のレース1で3位表彰台を獲得したスミスで、ここにポールスタートのグラナド、ポイントリーダーのフェラーリが続く。
1周目の4コーナー、チャビエル・シメオン(アビンティア・エスポンソラーマ・レーシング)とジョシュ・フック(オクト・プラマック・レーシング)が交錯するクラッシュが発生。 同じく4コーナーでは、ニッコロ・カネパ(LCR Eチーム)が転倒。このクラッシュによるマシンの炎上などはなくレースは続行されている。
スタートからスミスがレースをけん引する、レース1のような展開。2番手にはグラナドがつけ、スミスをマークする。トップ争いはスミスとグラナドのふたりにしぼられた。ふたりの差はわずか0.1秒ほどで、テール・トゥ・ノーズでグラナドがスミスを追う。
最終ラップ、グラナドがスミスのインを突いてオーバーテイク。しかしスミスが再びポジションを奪い返す。さらにグラナドが再びスミスに勝負を仕掛けると、ブレーキングでスミスとヒットしながらオーバーテイク。ふたりは火花散るオーバーテイク合戦を繰り広げた。
最終コーナーでグラナドに勝負を挑んだスミスだったが、グラナドが先行してホームストレートを立ち上がる。そのままトップでチェッカーを受け、バレンシアGPで2勝を挙げた。スミスは2位、3位はガルソが獲得している。
チャンピオンシップのポイントリーダー、フェラーリは5位でフィニッシュ。この結果により、99ポイントを獲得。ランキング2番手のスミスに11ポイント差をつけ、電動バイクレースMotoEの初代チャンピオンに輝いた。
■MotoE第4戦レース2 決勝順位結果(7周)
天候:晴れ ところどころくもり 路面:ドライ
Pos. | No. | Rider | Team | Motorcycle | Time/Gap |
---|---|---|---|---|---|
1 | 51 | E.グラナド | アビンティア・エスポンソラーマ・レーシング | エネルジカ | 11’52.860 |
2 | 38 | B.スミス | ワン・エナジー・レーシング | エネルジカ | 0.458 |
3 | 4 | H.ガルソ | テック3・Eレーシング | エネルジカ | 4.124 |
4 | 5 | A.デ・アンジェリス | オクト・プラマック・レーシング | エネルジカ | 7.003 |
5 | 11 | M.フェラーリ | トレンティーノ・グレシーニMotoE | エネルジカ | 7.405 |
6 | 63 | M.ディ・メリオ | エストレージャ・ガルシア・0,0・マーク・VDS | エネルジカ | 9.475 |
7 | 15 | S.ジベルナウ | ジョイン・コントラクト・ポンス40 | エネルジカ | 9.513 |
8 | 27 | M.カサデイ | オンゲッタ・SIC58・スクアドラ・コルセ | エネルジカ | 10.503 |
9 | 18 | N.テロル | オープンバンク・アンヘル・ニエト・チーム | エネルジカ | 14.613 |
10 | 2 | J.ラフィン | ダイナボルト・インタクトGP | エネルジカ | 14.711 |
11 | 14 | R.ド・プニエ | LCR Eチーム | エネルジカ | 15.202 |
12 | 6 | M.エレーラ | オープンバンク・アンヘル・ニエト・チーム | エネルジカ | 17.166 |
13 | 32 | L.サバドーリ | トレンティーノ・グレシーニMotoE | エネルジカ | 19.552 |
14 | 78 | K.フォーレイ | テック3・Eレーシング | エネルジカ | 29.432 |
NC | 10 | X.シメオン | アビンティア・エスポンソラーマ・レーシング | エネルジカ | 0 Lap(1周できず) |
NC | 7 | N.カネパ | LCR Eチーム | エネルジカ | 0 Lap(1周できず) |
NC | 16 | J.フック | オクト・プラマック・レーシング | エネルジカ | 0 Lap(1周できず) |