更新日: 2016.10.11 17:32
MotoGP日本GP特集:もてぎ戦にワイルドカード参戦する6人の日本人ライダーに注目
今年のワイルドカード枠は大にぎわい。MotoGPクラスには5年連続の日本GP参戦となる中須賀克行が、Moto2クラスにはGP初挑戦の浦本修充、元GPライダー関口太郎、CEVライダー長島哲太の3人が、Moto3クラスには日本人女性ライダーとして21年ぶりのGP参戦となる岡崎静夏と、16歳の佐藤励の二人がエントリー。合計6人ものライダーが参戦するのだ。
■ワイルドカードの厳しいレギュレーション
かつてはワイルドカードライダーが活躍し、表彰台をも獲得していた時代があった。しかし近年は活躍できるライダーはほぼ皆無。これは日本人ライダーのレベルが落ちた訳ではなく、ワイルドカードライダーには厳しいレギュレーションになっているからだ。
Moto2もMoto3もレースウイークにならないとエンジンやECU、タイヤを手に入れることができない。日本人ライダーはコースには慣れていても、マシンに慣れる時間がないのだ。
それでも浦本は今季スズキに乗り替えて開幕4連勝をマークし、適応応力の高さを証明。全日本組の協力を得て、Moto2マシンに近い練習車も得ている。
関口は恵まれた参戦体制ではないが、豊富なGP経験があり、不利な状況をカバーできるテクニックを持っている。GPパドックで顔が利くことも手助けになるだろう。40歳という年齢は、今大会での最年長。そんな関口は「少しでも世界の走りを吸収し、自分のレベルアップにつなげたい」と意欲を燃やす。
長島も2014年にMoto2参戦経験を持つ。ケガにも泣かされ成績を残すことができず、昨年はCEVに活動の場を移した。GPに直結しているCEVで今年は、何度も表彰台に上がる活躍を見せている。
もちろん目指すは世界戦復帰。日本GPに向けて前戦アラゴンGPにもスポット参戦。思うような活躍はできなかったが「日本GPに向けて心構えができた」と言う。2014年のフル参戦シーズンはケガで日本ラウンドに欠場。今年は2013年の日本GP代役参戦以来、3年ぶりの日本GPとなる。