Kotobuki Sato

 監督になりたいとは思っていなかったという伊藤。それでも一線を退き、アドバイザーとして若いライダーを見るようになり、その意識が変わってきたのだろう。まだまだ走れば速いが、さすがにライダーとしての登場はないと言い切る。それよりもライダーの気持ちの分かる監督となりそうだ。

「監督1年目ですがライダー寄りの監督になると思っています。あれもこれも準備しないといけないと思うと不安な部分もありますが、ケーヒンさんを始め協力してくださるみなさんのおかげで前進することができています。狙うのは全日本チャンピオンと鈴鹿8耐での上位入賞なので、3人のライダーがそれぞれパフォーマンスを発揮できる環境を作って行きたいと思っています」

「メカニックやスタッフも含めた集合体になるのでコントロールすることは、すごく難しいですが、みんなで同じ方向を向いてレースに勝つという目的に向かって日々勉強しながら努力して行きます」

「チームにとって鈴鹿8耐のプライオリティは高いですね。全日本に出るのも鈴鹿8耐のためという部分もあります。優勝することは、すごくハードルが高いと思いますが、表彰台に上がれるようにして行きたいですね。その前にトライアウトに通らなければならないですが……」

ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE ※車両は海外仕様のスタンダードバージョン
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 伊藤監督として、どんなチームにして行き、どんな采配を揮っていくのだろうか。そして、これから、どんな展望を考えているのだろうか。

「まだ2020年シーズンは、周りの状況も見えてきていないですが、Keihin Honda Dream SI Racingとしては、レースをしている人の目標になるような、子どもに夢を見せられるようなカッコイイことをやっていきたいと思っています」

「自分としては4輪のスーパーGTのチームをイメージしています。スーパーGTに遜色のないチームにして行きたい。またケーヒンさんはグローバル企業なのでアジアのマーケットも重要なのでアジアに出て行きたいという思いもあります。チームとして5年、10年と長いスパーンで続けて行きたいと思っています」

 清成と作本の希望ゼッケンとなっている17は、伊藤自身も過去につけたことがあるが、スーパーGTのKEHIN REAL RACINGのものだ。伊藤のゼッケンとも言える33は、渡辺一馬が引き継ぐことになる。Keihin Honda Dream SI Racingが日本のレースシーンを引っ張って行く存在になりそうだ。

監督として全日本ロードJSB1000クラスに参戦する伊藤真一
監督として全日本ロードJSB1000クラスに参戦する伊藤真一

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