更新日: 2021.11.24 08:01
SBK:TEAM HRCのハスラム、新型ホンダCBR1000RRは「まだ微調整する段階にきていない」と開発状況明かす
初日はハスラムが1分42秒967で9番手、バウティスタは1分43秒662をマークして15番手で終えた。2日目は両者タイムを上げハスラムが1分41秒655で6番手、バウティスタが1分43秒559を記録し16番手でテストを終えた。
ヘレスでは順調に開発を進めたハスラムは、ポルトガルでは予選タイヤでの走行に多少の問題がある状態でテストが終了した。
「今日は良い形でいくらか前に進むことができた。ただ他の人たちが予選用のソフトタイヤで進歩した部分については、おそらく僕たちは改善できていない。だけど全体的にラップタイムはそれほど悪くないし、レース用タイヤにはかなり満足している」
「僕たちには多くの作業があるし、バイクの基本的な部品をテストしているので、まだバイクを微調整する段階にきていない。フィリップアイランドに行くのが待ちきれない。僕のお気に入りのサーキットのひとつだからね。そこでのテストも非常に重要だ。レースウィークの目標は最初から競争力を発揮できるようにすることだ」
バウティスタはヘレスの悪天候が影響しスケジュール変更があったことで、ヘレスとポルトガルの2回のテストはフラストレーションが溜まるものになったと以下のように語る。
「僕たちにとって、2回のテストは厳しいものだった。というのも、ヘレスでは天候が悪くて十分なテストができなかったからだ。だからここポルティマオではすべての作業に集中しなければならなかった」
「基本的には、たった2日間で4日分の作業をする必要があった。つまり、トラックよりもガレージ内で時間を使うことを強いられたということだ。すべての準備をして、新しいタイヤを履いてコースに出て行きたいので、もちろんフラストレーションを感じた」
「とにかく、新しいプロジェクトではこういった作業を完了させなければいけない。今やたくさんのデータを持っているし、そのデータはバイクの開発に役立つはずだ。オーストラリアでどう次のステップに進むかわかるだろう。開幕戦の前の2回のテストは非常に重要なものになる」
悪天候も影響し、満足いく結果でプレシーズンテストを終えたとはいえないTEAM HRC。それでも上位タイムも記録しているため戦闘力は高いはずだ。2月28~3月1日に開幕戦が開催されるが、その直前に最後のテストが実施される。そのテストで最終調整を行い開幕戦ではトップ争いを見せてくれるだろうか。