■2002年優勝者:加藤大治郎/コーリン・エドワーズ組(キャビン・ホンダ:VTR1000SPW)
V型2気筒のVTR1000SPWは鈴鹿8耐で3連勝目を飾り表彰台を独占した。加藤とエドワーズは、キャビンVTRに乗る2位の玉田誠/岡田忠之組と長いバトルを繰り広げた末に勝利を収めた。
加藤が最後のセッションを走行したが、彼にとって初めての暗闇での走行であり、状況は雨によってさらに困難なものになった。当時の250ccクラス世界王者である加藤は度胸のあるところを見せ、2位から25秒差をつけてフィニッシュラインを通過した。3位は桜井ホンダのVTR1000SPWに乗るアレックス・バロス/武田雄一組だった。彼らはレース序盤のトラブルのために1周遅れになったが、大きく挽回して加藤の48秒後にフィニッシュした。
■2003年優勝者:生見友希雄/鎌田学組(桜井ホンダ:VTR1000SPW)
この年、VTR1000SPWは4年連続で鈴鹿8耐で勝利を飾るという卓越した記録を達成した。
生見と鎌田は優勝を賭けたスリリングな戦いをしたが、彼らのライバルが技術トラブルを起こした最後の1時間で、とうとう首位の座を手に入れた。日本人ペアは2位に1周差をつけての優勝だった。また、直列4気筒のF.C.C TSR ZIP-FMホンダのCBR954RRファイヤーブレードに乗る辻村猛/伊藤真一組には2周の差をつけた。このマシンは鈴鹿8耐におけるホンダの将来の指針となった。