Eri Ito

 さらなる活躍が期待されるKTMではあるが、第6戦スティリアGPのオリベイラがKTMにもたらした今季2度目の優勝により、コンセッションから外れることになった。KTMは、無制限で実施可能だったプライベートテストの権利を失う。これはすぐに適用されることになる。

 レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング、レッドブルKTMテック3に所属する4名のライダーは、公式テスト以外は参加することができなくなる。また、テストライダーであっても、来季の開催サーキットではテストは実施できない。KTMは、来季のテストサーキットを3つ、選択する必要がある。

 来季のエンジンアロケーションについても、9基から7基に減らされる。なお、今季はレース数が通常よりも少ないため、コンセッション適用外マニュファクチャラーは5基、適用マニュファクチャラーは7基のエンジンでシーズンを戦っている。KTMは来季から、ホンダやヤマハ、ドゥカティ、スズキと同様の条件で争うことになる。

 コンセッション適用外となることについて、オリベイラは「KTMは何をしようと失う物はないことを証明したと思う」と、前向きな姿勢だ。第6戦スティリアGPの決勝レース後、プレスカンファレンスのなかでこう語った。

「KTMがMotoGPでこのような短期間で達成したのは素晴らしいことだ。物事を行うための財源があるだけではなく、こうした争いのなかで、プロジェクトに取り組むために適切な人たちのグループを集めることについても、うまくいっていると思う。マイク・レイトナー(KTMレースマネージャー。元ダニ・ペドロサのチーフメカニック)はとても責任があるのだけど、経験が豊富な人だ。プロジェクトを次のレベルにまで引き上げた」

 次戦サンマリノGP以降、マルケスが復帰すれば、勢力図はまた違ったものになるはずだ。そのとき、KTMはどのような戦いを展開していくことになるだろうか。

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