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投稿日: 2020.08.27 12:52
更新日: 2020.08.27 19:50

中上、マルク・マルケス不在のなかホンダ勢トップライダーとしての活躍/MotoGP第6戦スティリアGPレビュー


MotoGP | 中上、マルク・マルケス不在のなかホンダ勢トップライダーとしての活躍/MotoGP第6戦スティリアGPレビュー

 トップから7位の中上までのタイム差は1.864秒。決勝レース中のファステストラップでは、6番手となる1分24秒110を記録。ニュータイヤで出たレース1では2番手となる1分24秒209だったことからも、前後ユーズドタイヤながら、中上が健闘したことを物語る。

「7位という結果にがっかりました。赤旗中断は残念でしたが、でも、これがレースです。仕方がありません。中断になるまでは完ぺきな走りでした。ジャックを抜いて2番手に上がってからは、ミルに追いつけると思ったし、優勝も可能だと感じました。レース2は12ラップで行われましたが、2レースともにベストをつくしました」

「残念ながらレース2は表彰台争いができませんでしたが、次戦に向けて大きな自信になるレースでした。2週間のインターバルを経て、また3連戦となります。次の連戦では表彰台に立つために今まで以上に全力をつくしたいです。すばらしい仕事をしてくれたチームとすべてのスタッフに感謝します」とレースを終えて語った中上。

 昨年はオランダGPでバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)の転倒に巻き込まれて右肩を負傷。シーズン中盤以降、肩の状態が悪く、ホームグランプリの日本GP後のレースを欠場して治療に専念することを選択。十分に治療に時間をかけたその判断は正しく、MotoGPクラス3年目となる今シーズン開幕前のテストから上位にその名を連ねるようになった。

 新型コロナウイルスの影響で変則的なシーズンとなったが、リスタート後の5レースをすべてトップ10でフィニッシュ。5戦を終了してランキング6位につける。2戦目のアンダルシアGPではMotoGPクラスベストとなる4位に入賞し、今レースでは赤旗中断さえなければ、表彰台フィニッシュは確実だった。マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)をケガによる欠場で欠いた中、中上はホンダ勢のトップライダーとして活躍を収めており、レプソル・ホンダチームのマネージャーであり、中上をMotoGPアカデミー時代より見ているアルベルト・プーチは今回のレースを次のように振り返った。

「今週末の一番の注目は、中上貴晶の走りでした。彼は自身の潜在能力を遺憾なく発揮し、今やトップライダーのひとりとしての地位を確立しています。残念ながら第2レースでは運が悪く、再び表彰台に挑戦することができませんでした。私たちは彼が今年行った改善に満足しています。彼が常にトップ10に入り、トップ5のために戦うというポジティブな走りを続けることを願っています。中上は間違いなく最高峰クラスの3シーズン目でレベルを上げたということです。赤旗中断がなければ、タカはMotoGPで初の表彰台を獲得していたでしょう。残念ですが、これがレースです」

2020年MotoGP第6戦スティリアGP ポールポジションのポル・エスパルガロ、予選2番手:中上貴晶、予選3番手:ヨハン・ザルコ
2020年MotoGP第6戦スティリアGP ポールポジションのポル・エスパルガロ、予選2番手:中上貴晶、予選3番手:ヨハン・ザルコ

2020年MotoGP第6戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)
2020年MotoGP第6戦スティリアGP 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)


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