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投稿日: 2020.08.31 08:15
更新日: 2020.08.31 13:13

SBK第4戦:ホンダのバウティスタがレース2で3位表彰台を獲得。レイは2勝を挙げる


MotoGP | SBK第4戦:ホンダのバウティスタがレース2で3位表彰台を獲得。レイは2勝を挙げる

 翌日日曜のスーパーポール・レースは気温18度、路面温度26度のドライコンディションで行われた。好スタートを切ってホールショットを奪ったのはバズ。しかしすぐさまレイがトップを奪取。バズ、レディング、ロウズ、ファン・デル・マーク、そして6番手にバウティスタが続く。

 1周目の9コーナーではレアンドロ・メルカド(モトコルサ・レーシング)とトム・サイクス(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)が接触し、メルカドが転倒。さらにメルカド自身がコース上に残されたが、後続のライダーとの接触は避けられた。このアクシデントについて、サイクスが審議の対象となった。

 6周目にはレディングが2番手、ファン・デル・マークが3番手に浮上する。2番手から後退したバズはその後、ロウズにもオーバーテイクされ、5番手にポジションを落とした。

 その5番手走行中のバズを、残り3周でバウティスタがオーバーテイク。バウティスタはさらに残り2周、メインストレートでロウズを交わし、4番手に浮上した。

 レイはトップを守り切り、独走でチェッカーを受けて今季6勝目を飾った。2位フィニッシュはレース1ウイナーのレディング。3位にはファン・デル・マークが入った。バウティスタは4位フィニッシュ。高橋は20位で完走を果たした。

 レース2はスーパーポール・レース同様にドライコンディション。気温は21度、路面温度は36度に上昇した。スーパーポール・レースで転倒を喫したメルカドは、左足首や首を痛め、レース2を欠場している。

 スーパーポール・レースの結果により、フロントロウにはポールポジションにレイ、2番グリッドにレディング、3番グリッドにファン・デル・マークが並んだ。ポールポジションからスタートしたレイは、ホールショットを奪い序盤からトップを走行。2番手にレディング、3番手にはファン・デル・マークが続き、さらに4番グリッドからスタートしたバウティスタがポジションをキープしてファン・デル・マークの後方4番手に続く。

 序盤からレイがレースをリードするなか、2周目にはレディングが後退。ファン・デル・マークが2番手、3番手にバウティスタがつける。4周目には4番手を走行していたデイビスがバウティスタ、さらにファン・デル・マークを交わして2番手に浮上。約2秒前を行くレイを追う。

 5周目、バウティスタがファン・デル・マークを交わして3番手に浮上。トップは依然としてレイがキープし、その約1.7秒後方にデイビス、デイビスの約0.4秒後ろに3番手のバウティスタが続く。レイは次第にデイビスを引き離していき、独走態勢を築く。

 一方、2番手のデイビスと3番手のバウティスタの差はわずか。そのふたりの約0.7秒後方にファン・デル・マークが続いていたが、10周目にレディングがオーバーテイク。レディングが4番手に浮上し、ファン・デル・マークは5番手に後退した。

 トップを独走していたレイだったが、残り5周の16コーナーでラインを外して膨らみ、2番手のデイビスとの差が縮まった。翌周の1コーナーで、デイビスがレイをオーバーテイク。しかしレイがすぐさまトップを奪い返す。再び2番手となったデイビスとレイとの差は、またしても開いていく。

 レイはそのままトップでチェッカー。アラゴンラウンドで2勝を挙げて、今季7勝目を飾った。レイはレース1の結果でチャンピオンシップのランキング2番手に後退したが、この勝利により再びランキングトップに浮上している。

 2位にはデイビスが入り、レース1に続く今大会2度目のポディウム獲得。そしてホンダのバウティスタが3位表彰台を獲得した。バウティスタ自身として今季、チームHRCに移籍して初めての表彰台。さらにホンダとしても、2016年シーズンのフランスラウンドでファン・デル・マーク(当時の所属はホンダ・ワールドスーパーバイク・チーム)が獲得した2位以来のポディウムとなった。

2020年SBK第4戦アラゴン ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)
2020年SBK第4戦アラゴン ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)

2020年SBK第4戦アラゴン アルバロ・バウティスタ(Team HRC)
2020年SBK第4戦アラゴン アルバロ・バウティスタ(Team HRC)

 4位はレディング、5位にリナルディが入り、ファン・デル・マークの6位がヤマハ勢としては最上位となった。チームHRCのハスラムは7位フィニッシュ。高橋は18位でレースを終えた。

 また、スーパースポーツ世界選手権(WSS)に参戦する大久保光(Dynavolt Honda)は、レース1で17位、レース2で15位フィニッシュを果たしている。スーパースポーツ世界選手権300(WSS 300)に参戦する岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)は、レース1では2周目の12コーナーで転倒。レース2は2周目の9コーナーでクラッシュを喫し、2レースともにリタイアとなった。


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