更新日: 2020.09.21 13:45
SBK第6戦:レイがレース1を制し9勝目、レース2はドゥカティのチャズ・デイビスが今季初優勝
9月20日、SBK第6戦カタルーニャのスーパーポールレースとレース2が開催された。
レース2のグリッドを決める10周のスーパーポールレースでは、レイがレースをリードするが、ファン・デル・マークとバウティスタがレイとトップ争いを展開。3周目の1コーナーでバウティスタがトップに立つが、4コーナーでハイサイドで転倒を喫してリタイアに終わる。これでトップに立ったファン・デル・マークは、レイを突き放してトップを独走し、今シーズン初優勝を達成し、レース2のポールポジションを獲得。レイが2位、バズが3位に入賞し、レース2のフロントロウを獲得した。高橋は16位でゴール、レース2を16番グリッドからスタートすることになった。
レース2は気温28度、路面温度44度のドライコンディションで争われた。ポールからファン・デル・マークが好スタートでトップに立ち、1周目をトップで戻って来るが、2周目にリナルディがトップに立ち、ガーロフが3番手に続く。
しかし、2周目に2番手に浮上してきたデイビスが4周目にリナルディを交わしてトップに立つと、ファン・デル・マーク、ガーロフとトップ争いを展開。デイビスは終始レースをリードし、中盤すぎには単独トップに立ち、そのまま今シーズン初優勝を達成。デイビスはこの勝利でSBK通算31勝目を記録した。
ファン・デル・マークとガーロフは最終ラップまで2番手を争い、最終ラップの1コーナーでガーロフが前に出たが、バックストレートエンドの10コーナーでガーロフがラインを外し、ファン・デル・マークがインをついて2番手を奪還。そのまま2位でチェッカーを受けた。SBKレギュラー参戦1年目のガーロフは最後までファン・デル・マークと接戦を繰り広げながら、SBK初表彰台となる3位に入賞した。
レイは中盤からトップ争いの集団から遅れ、4位でゴール。終盤にポジションを上げたサイクスが5位に入賞。終盤まで5番手をキープしていたレディングは最終ラップにサイクスに交わされ6位となった。
7番手争いの接戦を終盤に抜け出したラバティが7位でゴール。8位にロウズ、9位にハスラム、10位にバズが入賞した。
ワイルドカードでSBK初参戦のフォルガーはスーパーポールレースで10位、レース2で11位と3レースすべてで入賞。カリカスロが12位、ザネッティが13位に続き、高橋は14位に入賞した。フォレズは3周遅れながら、15位に入賞。
リナルディは11周目まで5位をキープしていたが、12周目にマシントラブルにより、コースサイドにマシンを止めてリタイア。バウティスタはスーパーポールレースでのハイサイド転倒の後、メディカルチェックを受けてレース2の出走が許可されたが、サイティングラップでマシントラブルが発生したため、レース2に出走できなかった。
ラズガットリオグルは朝のウォームアップセッションで転倒、スーパーポールレース、レース2共に欠場した。
チャンピオンシップ争いではレイがランキングトップをキープ。51ポイント差のランキング2位にレディングが続き、デイビスがランキング3位に浮上、ラズガットリオグルはランキング4位に後退した。
SSP300(スーパースポーツ300世界選手権)のレース2では岡谷雄太(カワサキ)が優勝した。
SSP300のレース2は大集団でのバトルが展開。岡谷はスタートから終始トップ集団の一角につけた。最終ラップのバックストレートエンドの10コーナーでトップを争っていたトム・ブース-アモス(カワサキ)とウナイ・オランドレ(ヤマハ)が接触転倒。これでスコット・デロウ(カワサキ)がトップに立つが、2番手で続いた岡谷が最終コーナーの進入でデロウをパス。そのままトップでチェッカーを受け、SSP300クラス初優勝を飾った。