ブリヂストン 全日本ロード第9戦鈴鹿 レースレポート
2016年全日本ロードレース【JSB1000】第9戦Race2
レース2のグリッドは全車出走のQ1で決定。BSBからレオン・ハスラム(ブリヂストン)を迎えて初日からハイレベルな争いとなったが、予選でもQ1から2分05秒台の攻防が展開された。そんな中で津田拓也(ブリヂストン)が中須賀克行(ブリヂストン)に0.023秒という僅差で競り勝ちポールポジションを奪取した。
津田は「去年の鈴鹿2&4以来のポールポジション獲得です。想定以上のタイムを出すことができました。Q1はレース用タイヤで、Q2はタイムアタックできるタイヤで臨んだのですが、Q2のタイヤは急きょ履いたものだったので、車体バランスを崩してしまいました。でもQ1のレース用タイヤでの2分05秒台は、出せるとは思っていませんでした。僕は自力でのチャンピオンはないので、明日は思い切り行って、レースをかき回したいです。」とコメントした。
レース1が8周だったのに対して、レース2は20周という周回数が設定された。
レース1同様に中須賀がホールショットを奪ってレースをリード。オープニングラップで2番手に浮上したのは加賀山就臣(DL)。高橋巧(ブリヂストン)、津田拓也(ブリヂストン)、ハスラムらが続く。
オープニングラップを終えてホームストレートに戻ってきたライダーたち。突然、立ち上がり付近で加賀山がハイサイドから転倒。マシンがストレート上に横たわる形でホームストレートを滑って行く。ラインをふさがれて渡辺一樹(ブリヂストン)とハスラムも転倒。これで赤旗が出されてレースは中断となる。
15分ほどの中断を経て改めて20周の周回数でレーススタート。渡辺の姿はグリッドになかったものの、加賀山とハスラムはこの日3回目のスタートを切った。
今度はハスラムがホールショット。ダンロップコーナー手前で藤田拓哉(ブリヂストン)がトップを奪取。しかしバックストレートでハスラムが首位奪回。そのままオープニングラップを制する。背後につけたのは中須賀。この3台に津田・野左根航汰(ブリヂストン)・高橋が続き、6台でトップ集団を形成する。
5周目に入る直前のシケインで津田が転倒。すぐにマシンを起こしてレース復帰するも、大きく順位を落としてしまう。ここから、ハスラム・中須賀・野左根が3台でトップ争いを開始。ファステストラップをたたき出しながら高橋が追い付き、4台の優勝争いに発展。
12周目。スプーンカーブでハスラムがラインを外し、中須賀が前に出る。しかしハスラムはバックストレートで首位奪回。背後では高橋が野左根に並びかける。しかし首位争いも表彰台争いも順位は替わらない。
周回遅れが出始めた15周目の2輪シケインで中須賀が前に出た。中須賀はあっと言う間にハスラムを引き離しにかかる。16周目には周回遅れをかわしながら2分06秒台にタイムを入れた中須賀は独走体制に入る。その後方では高橋が3位浮上。中須賀は最後には3秒以上の差をつけて圧勝。高橋はハスラムを捕えることはできなかったものの表彰台を獲得した。