更新日: 2016.04.01 07:11
MotoGP第2戦アルゼンチンGPプレビュー:テスト未実施のサーキット。タイヤ、ECUの影響は
カタールではマルク・マルケス(ホンダ)に競り勝ち2位に入賞したアンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)は、昨年2位に入賞したテルマス・デ・リオ・オンドに挑む。
「テルマスはロサイルとは完璧に異なるコースだ。でも現状のパフォーマンスからすると、次の数戦に向けていいベースを持っていると思う。今年はミシュランで初めて走るコースが多いから不確定要素があるが、デスモセディチGPはすでに十分に高い戦闘力を持っていると思う。テルマスでもトップ争いに加わりたいね」
初開催の2013年にポールtoウインを飾ったマルケスは、接触転倒、リタイアに終わった昨年の雪辱を晴らす構えだ。
「カタールで3位を獲得し、ポジティブなメンタリティでアルゼンチンに臨む。この結果は、シーズンスタート前には非常に予想が不可能だった。僕たちは週末を通じて、ホンダとチームと一緒に懸命によい仕事をしたから、レースで可能な限り強力にプッシュすることができた」
「カタールで見つかったセットアップがアルゼンチンでも機能するか確かめたい。僕たちにとっていい一歩となり、もう少しよい結果を獲得したい。アルゼンチンは好きなトラックで、いつも速かったからポジティブだよ」
昨年のウイナー、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)はカタールでは4年連続となる開幕戦表彰台を逃し、4位となったものの、昨年は優勝しているアルゼンチンで巻き返しの構え。
「アルゼンチンに行けることがうれしい。ここはいい思い出があるし、大勢のファンの情熱と愛情を感じられる。昨年は優勝することができた。同じ結果を繰り返すのは難しいけど、トライしよう。カタールは表彰台を獲得できなかったけど、いいレースだった。僕たちはウイークを通じていい仕事をした。アルゼンチンでは表彰台獲得が目標となる」
ダニ・ペドロサ(ホンダ)は、昨年は開幕戦終了後に腕上がりの手術を受けたため、アルゼンチンGPを欠場。テルマスでは2年ぶりのレースとなる。2014年には2位表彰台に立っており、コースに対する不安はない。
「カタールでは、ウインターテストと比較して、セットアップは一歩前進した。僕たちのペースはよくなり、レースではそのペースを維持することができた。過去の経験から、カタールの厳しいコースで右前腕がうまく耐えたことは、ポジティブ。現時点で上位陣とのギャップが大きいから、全体的なセットアップの改良が必要。昨年は欠場したけど、2014年にはよい思い出がある。好きなコースレイアウトだし、さらに前進したいね」
カタールでは予選3番手とフロントロウを獲得したマーベリック・ビニャーレス(スズキ)だが、決勝は6位に終わった。
「カタールの決勝では、オフィシャルテストと予選までの走りができなかったのが課題となった。マシンにはまだまだ改善の余地があるので、アルゼンチンではそれに取り組みたい」
今年からタイヤがミシュランに変わり、ECUのソフトウエアも共通化されたMotoGPクラス。第2戦アルゼンチンGPと第3戦アメリカズGPは2016年仕様マシンでのテストが行われていないコース。このことがレースにどう影響を及ぼすかに注目だ。