MotoGP ニュース

投稿日: 2021.04.28 16:32

Astemo Honda Dream SI Racing 全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 レースレポート


MotoGP | Astemo Honda Dream SI Racing 全日本ロード第2戦鈴鹿2&4 レースレポート

レース大半でトップを走行
清成龍一が、両レースで2位フィニッシュ!

 全日本ロードレース選手権第2戦が三重県・鈴鹿サーキットで開催された。今回は4輪の全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催となる鈴鹿2&4レース。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、2年振りの開催となった。2輪は、JSB1000クラスのみの開催となっており、レース1が鈴鹿8耐に向けたトライアウトを兼ねていることもあり67台ものエントリーを集め、Astemo Honda Dream SI Racingからは清成龍一が参戦し勝利を目指した。

 2組に分かれてセッションは行われ、清成はA組に出走。木曜日の特別スポーツ走行からレースウイークはスタート。開幕戦ツインリンクもてぎと同様に、鈴鹿に合わせたマシンセットを探って行った。初日は、全くタイムアタックを行わなかったこともあり、タイムは出ていなかったが、2日目には、2分07秒284を1本目の走行でマークし、A組でトップタイムに着け、総合でも3番手となっていた。

清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)/2021年全日本ロード第2戦鈴鹿2&4レース JSB1000
清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)/2021年全日本ロード第2戦鈴鹿2&4レース JSB1000

 公式予選は、30分1セッションで行われ清成は、ニュータイヤを履き、2分06秒台に入れ、2分06秒413をマークしA組トップに着ける。総合では、2番手となりレース1はセカンドグリッドからスタートすることになった。レース2のグリッドを決めるセカンドタイムは、2分06秒603で、やはり2番手グリッドを確保していた。

 14周で争われたレース1。今回も清成は好スタートを切りホールショットを奪うとレースをリードしていく。序盤は4台がトップグループを形成していたが3周目のデグナーカーブ2個目の立ち上がりで多重クラッシュが発生。このアクシデントのためセーフティーカーが介入することになる。このセーフティーカーランは5周にも渡る長いものとなり、8周目でようやく解除されると残り6周の超スプリントレースとなる。

 ブリティッシュスーパーバイクでセーフティーカー後のリスタートはお手の物の清成は、そのままトップをキープ。何とか、そのままチェッカーフラッグを受けたいところだったが、10周目の1コーナーで背後につけていたヤマハファクトリーの中須賀選手にかわされ2番手となる。最後まで、あきらめずに前を追う清成だったが、2位でゴールするのが精一杯だった。

 レース2に向けても大きくマシンセットを変更し、日曜朝のウォームアップ走行でニュータイヤを履いて2分06秒825を記録。決勝に向けて、いい手応えを感じていた。

 レース2は、12時40分に予定通りスタート。周回数はレース1より2周多い16周で争われた。清成は、ここでも抜群のスタートダッシュを見せて真っ先に1コーナーをクリア。背後には、濱原選手、岩田選手、中須賀選手と続いていた。トップを走る清成は、積極的にレースをリード。レース序盤は、4台ほどのトップグループだったが、5周を過ぎた辺りから清成と中須賀選手の一騎打ちとなっていく。この日は、ストレートでの追い風が強く、1コーナーや130Rでのオーバーランが多く見られた。清成は、レース1の二の舞にならないよう、パッシングポイントでレイトブレーキングを見せ中須賀選手を抑え込んでいた。しかし、レースも終盤となる13周目の1コーナーでややラインがはらんだところをインから中須賀選手にかわされてしまう。レース1と同じような展開となるが、バックマーカーも出て来たこともあり、何とか再び前に出るチャンスを伺うが、そのまま2位でゴール。暫定ランキングでも2番手に浮上し第2戦を終えた。

清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)/2021年全日本ロード第2戦鈴鹿2&4レース JSB1000
清成龍一(Astemo Honda Dream SI Racing)/2021年全日本ロード第2戦鈴鹿2&4レース JSB1000

Comments
◆JSB1000 #2:清成龍一◆

「今回も開幕戦ツインリンクもてぎと同様に、木曜日の走行から、自分の希望に応えてくださり、毎セッション違う仕様になるほど、大きくマシンセットを変更しながらでしたが、どれも一長一短があり、なかなか目標としているレベルに到達することができない状況でした。それでもチームがマシンをまとめてくれたので、2位という結果を残すことができました。表彰台に上がることができたのは、チーム力のおかげだと思っていますし、今回も多くの応援が励みになりました。本当にありがとうございます。次戦もチャレンジして行きますので、引き続き応援よろしくお願いいたします」

◆チーム監督:伊藤真一◆
「今回も多くの応援ありがとうございます。また、鈴鹿サーキットまで駆けつけてくださったAstemo様、Honda様を始め関係各位に感謝申し上げます。レースの方は、まだまだ勝つためには、マシン的に足りない部分が明白でしたが、ライダーがよく頑張ってくれました。次戦のSUGOラウンドは、チームのホームコースとも言えるサーキットなので、マシンパフォーマンスを上げて、チーム一丸となって勝利を目指します」

 次戦、第3戦スポーツランドSUGOは、5月22日(土)23日(日)に行われます。


関連のニュース