日曜日午前中に行われたスーパーポール・レースでは、リナルディが優勝。レース中盤、トップを走っていたラズガットリオグルを交わすと、そのままチェッカーを受けた。2位はラズガットリオグル、3位はレイだった。
野左根はフリー走行3回目に赤旗を無視した走行を行ったとして6グリッド降格のペナルティを受け、20番グリッドからスタートし、12位でレースを終えている。また、前日のフリー走行3回目の転倒によりレース1に出走しなかったラバティは、スーパーポール・レース、レース2には出走した。
レース2は気温31度、路面温度49度のドライコンディション。スーパーポール・レースの結果を受けて、リナルディがポールポジション、ラズガットリオグルが2番グリッド、レイが3番グリッド。野左根は15番グリッドからのスタートとなった。
ホールショットを奪ったのは、今週末2連勝中のリナルディ。しかし続く4コーナーでラズガットリオグルがリナルディのインに飛び込むと、さらにそのふたりのインサイドを突いてレイがトップに躍り出る。

しかし2周目の8コーナーで、リナルディがレイをオーバーテイク。トップに立ったが、レイが再びリナルディを交わし、トップで3周目に入る。トップのレイ、2番手のリナルディ、3番手のラズガットリオグル、そして4番手のレディングと5番手のロウズがトップ集団を形成していた。
3周目の7コーナーではリナルディが再びレイをパス。レイは4周目にはラズガットリオグルに交わされ、3番手に後退。ラズガットリオグルが2番手、レイが3番手となる。
5周目、チャズ・デイビス(チーム・ゴーイレブン)がメカニカルトラブルにより、ピットイン。デイビスはここでリタイアとなった。
トップ争いは、次第にリナルディとラズガットリオグルのふたりにしぼられていった。リナルディとラズガットリオグルは、ともにファステストラップを叩き出しつつテール・トゥ・ノーズの接戦を展開する。そして8周目、ついにラズガットリオグルが14コーナーでリナルディをオーバーテイク。ラズガットリオグルがこのレースで初めてトップに立った。
2番手に後退したリナルディの後方には、3番手のレイ、4番手のレディングが続く。トップに立ったラズガットリオグルは少しずつ2番手のリナルディとの差を広げていき、レース中盤の12周目にはギャップが1秒以上となったが、再びリナルディがラズガットリオグルとの差を詰めていき、15周目には差が0.5秒ほどになる。しかし、ラズガットリオグルに対してリナルディのラップタイムが落ちていき、残り3周にはその差が再び1秒以上に開いた。
ラズガットリオグルはトップを守り切り、今季初優勝を飾った。2位はリナルディ。イタリアラウンドの3レースすべてで表彰台を獲得している。3位はレイで、こちらも3レースで表彰台に立ったが、未勝利に終わった。

4位はレディング。終盤にレイから大きく離されてのフィニッシュとなった。5位は、残り2周でロウズのオーバーテイクに成功したガーロフ。6位はロウズだった。野左根は序盤から13番手付近を走行し、そのまま13位でレースを終えた。
また、スーパースポーツ世界選手権(WSS)に参戦する川崎祥吾(G.A.P.モトズー・レーシングbyプセッティ)は、レース1では転倒リタイア。レース2では、6周目の4コーナーでマリア・エレーラ(ビブリオン・イベリカ・ヤマハ・モトクス・レーシング)が転倒し、これによって悪化した路面状況のために赤旗が提示された。約20分後にレースは再開し、川崎は26位でレースを終えている。
スーパースポーツ世界選手権300(WSS300)では、岡谷雄太(MTMカワサキ)がレース1で4位。レース2では、岡谷は最終ラップまで優勝争いを展開していたが、14コーナーで他車と接触し、転倒。リタイアとなった。