予選は気温28度、路面温度38度で始まった。Q1から予選に臨むのは、マルク・マルケス、中上、ロッシ、KTMの4ライダーなどの14名である。
最初に1分33秒を切ったのはエネア・バスティアニーニ(アビンティア・エスポンソラーマ)。1分32秒528でトップに浮上し、その翌周にもタイムを詰めて1分31秒876を記録。2番手にはフランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がつける。また、前半のアタックではロッシが15コーナーで転倒を喫した。ロッシはピットに戻り、残り時間5分で再びコースインしてアタックを行っている。
終盤、中上がタイムを更新して2番手に浮上。しかし直後にそのタイムをマルク・マルケスが上回って2番手にポジションを上げ、中上が3番手に後退する。中上はその翌周に最速タイムを刻んでいたが、9コーナーで転倒してしまい、ここでアタックを終えることになった。
バスティアニーニは序盤に記録したタイムで1番手を維持。2番手のマルク・マルケスとともにQ1を突破した。
続いて始まったQ2では、序盤にクアルタラロが1分31秒367のトップタイムを叩き出す。クアルタラロがトップ、2番手がバニャイア、3番手がホルヘ・マルティン(プラマック・レーシング)というトップ3で、Q2は後半の時間帯に入った。
残り時間4分、マルク・マルケスが9コーナーでクラッシュ。マルク・マルケスは4番手につけていたが、ここでアタックを終えた。
そうした中、バニャイアが1分31秒065を記録してトップに躍り出た。バニャイアはこのタイムで、これまでのオールタイム・ラップ・レコードである1分31秒077を更新した。さらにチームメイトのミラーが2番手に浮上する。3番手に後退したクアルタラロはアタックを続けていたが、残り時間が1分を切ったところで、1コーナーでクラッシュを喫してしまった。
この結果、バニャイアがポールポジションを獲得。前戦アラゴンGPに続き、レコードブレイクのタイムでのポール獲得となった。2番手はミラー、3番手はクアルタラロとなり、2戦連続でドゥカティが予選でワン・ツーに並んだ。また、ポールポジションのバニャイア、2番グリッドのミラー、3番グリッドのクアルタラロというフロントロウの顔ぶれと並びとしても、前戦アラゴンGPと同じものとなった。
4番手はマルティン、5番手がザルコで、2列目までにドゥカティライダーが4人並んでいる。6番手はポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)で、ホンダ最上位。アタック中に転倒を喫したマルク・マルケスは7番手だった。
初日1番手だったビニャーレスは10番手、チャンピオンシップでランキング3番手につけるミルは11番手。中上は13番手、ロッシは23番手、ドヴィツィオーゾは24番手から明日の決勝レースを迎える。



