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投稿日: 2021.10.06 08:00
更新日: 2021.10.06 13:00

【レースフォーカス】“本領”を発揮したM.マルケスの優勝と透ける現状/MotoGP第15戦アメリカズGP


MotoGP | 【レースフォーカス】“本領”を発揮したM.マルケスの優勝と透ける現状/MotoGP第15戦アメリカズGP

 チャンピオンシップリーダーであるクアルタラロにとって、アメリカズGPでの2位には大きな意味があった。序盤に先行したマルケスを追っていたクアルタラロだが、クアルタラロは自分にマルケスとトップ争いを演じられるほどのペースがないとわかっていた。同時に、クアルタラロにとっては、チャンピオンシップのことを考えなければならないレースでもあった。アラゴンGP、サンマリノGPと2連勝し、3戦連続でポールポジションを獲得しているランキング2番手のバニャイアの前でレースを終えた。上々の結果だった。「今日の2位はキャリアの中でも最高のものだ」と、クアルタラロは述べている。
 
 クアルタラロが2位、バニャイアが3位となったことで、チャンピオンシップにおける二人のポイント差は52に広がった。また、ランキング3番手につけていた2020年王者、ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)は、8位でレースを終えたためにタイトル獲得の可能性を失っている。チャンピオンシップ争いはクアルタラロとバニャイアの二人にしぼられたわけだが、残りが3戦であることを考えれば、クアルタラロに十分なアドバンテージがあると言えるだろう。
 
 次戦、クアルタラロが優勝を飾れば無条件でチャンピオンを獲得することになる。ただ、クアルタラロは「そこ(ミサノ(エミリア・ロマーニャGP)でのタイトル獲得)に執着する必要はないと思う」と言う。

「もし(ミサノで)チャンピオンが獲得できれば素晴らしいし、そうならなくても、また別の機会がある。落ち着いていくよ」

 今季、成績とともに精神的な安定感を増したように見えるクアルタラロ。チャンピオンがかかるレースではとんでもないプレッシャーがのしかかると言うが、初めてタイトルに挑むクアルタラロの場合はどうだろうか。いずれにせよ、残り3戦のどこかでチャンピオンが決まる。

2021年MotoGP第15戦アメリカズGP ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
2021年MotoGP第15戦アメリカズGP ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)


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