中上は、サンマリノGP後に行われたミサノテストで、マルケスやポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)、アレックス・マルケス(LCRホンダ・カストロール)がすでに使用しているウイングレットをテストし、アメリカズGPでもそのウイングレットを使用している。また、ミサノテストで試したセッティングのバイクで走っていたという。これらが奏功したか、このアメリカズGPの予選では、2列目5番グリッドを獲得した。
ただ、決勝レースでは6番手走行中だった2周目に転倒を喫することになった。すぐさまバイクを起こしてレースに復帰したが、17位でレースを終える。
「12コーナーのエイペックスでバンプに接触してしまいました。残念ながらバンプに乗って、フロントを失ってしまったんです」
アメリカズGPでは、初日から多くのライダーがバンプ(路面の起伏)について訴えていた。金曜日のセーフティ・コミッションでは今後について2コーナーから10コーナーにかけての路面の再舗装が求められたという。残念ながら、中上はバンプの餌食となってしまった格好だ。転倒後の中上のラップタイムは上位ライダーのタイムに近く、それだけに悔やまれる転倒となった。
「今日は表彰台をねらえたと思います。ペースとしては、マルクだけがとてもよかったですが、ファビオや(フランセスコ・)バニャイアはそこまでのペースではありませんでした。自身初表彰台のチャンスを逃してしまい、とても残念です」
次戦エミリア・ロマーニャGPは再びイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでのレースとなる。ミサノテストでの手ごたえは次戦にどうつながるだろうか。

