更新日: 2021.10.23 22:35
MotoGP第16戦エミリア・ロマーニャGP:バニャイアがポール獲得。対するクアルタラロはQ2進出を逃す
予選Q1では気温、路面温度ともに17度。低い気温は変わらず、路面にはウエットの部分が残る状況だ。Q1から予選に望むのは、クアルタラロ、バニャイアというチャンピオンシップを争うふたりに、ミルや中上、バレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)などの面々である。
前半のアタックではバニャイアがトップに立つとさらにタイムを詰めて1分35秒604をマーク。対するクアルタラロも1分35秒789を記録し、バニャイアがトップ、クアルタラロが2番手につける。バニャイア、クアルタラロはともに周回の度にタイムを更新。終盤にはそのタイムは1分34秒台に突入していく。
15分間で争われる予選は、通常、1回のピットインを行い適宜タイヤ交換を行うが、Q1は1セットのタイヤでアタックが行われた。低い気温が影響したものと考えられる。
バニャイアはトップをキープする一方、クアルタラロは残り時間3分で3番手。終盤にはブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)、ミケーレ・ピロ(ドゥカティ・レノボ・チーム)、ミル、さらに残り時間1分を切ってバスティアニーニのの転倒が続出しており、該当区間にイエローフラッグが提示されている状況だった。
クアルタラロは最後までタイム更新に挑んだが、3番手。さらにQ1後、ベストタイムを記録した際にイエローフラッグ区間を通過したとして、該当のタイムが取り消され、5番手という結果で終わっている。対するバニャイアは終始トップをキープし、1分33秒393をマークして1番手でQ1突破を決めている。そして2番手は、何度も好タイムを記録していたレクオーナだった。
続いて行われたQ2では、アウトラップでマルク・マルケスがあわやハイサイドというところを立て直し、アタックをスタートさせる。さらに、マルティンが8コーナーでクラッシュ。Q2を迎えて路面状況は次第に乾いている部分が多くはなっていたが、依然として濡れた部分は残っていた。
こうした状況のなかで、Q1を突破してQ2に望んだバニャイアがトップタイムを記録。同じくQ1からQ2に進出したレクオーナが2番手につけ、バニャイアとレクオーナはベストタイムを記録したあとにピットに戻り、このセッションではタイヤ交換を実施した。
残り時間5分を切って、ミラーがバニャイアに次ぐ2番手に浮上。終盤に入るとマルティンが再び転倒を喫し、さらにダニロ・ペトルッチ(テック3・KTM・ファクトリーレーシング)、レクオーナ、さらにはマルク・マルケスといったライダーのクラッシュが相次いだことで、Q1のように該当区間にイエローフラッグが提示され、タイム更新が難しい状況となった。
バニャイアは序盤に記録した1分33秒045でトップを維持し、ポールポジションを獲得。2番手はミラーで、ドゥカティ・レノボ・チームが予選でワン・ツーを決めた。3番手は最後のアタックで1分33秒130を叩き出したマリーニ。MotoGPクラスで初のフロントロウを獲得している。
4番手はポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)、5番手はオリベイラ。また、かねてよりミックスコンディションで苦戦しているヤマハ勢のなかで、フランコ・モルビデリ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が6番手を獲得した。転倒を喫したマルク・マルケスは7番手だった。
バニャイアがポールポジションを獲得した一方で、クアルタラロは15番手。明日の決勝レースを5列目から迎えることになる。中上は16番グリッド、最後の母国グランプリとなるロッシは23番グリッドだった。