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投稿日: 2021.11.22 08:50
更新日: 2023.03.14 18:25

SBK第13戦:雨に翻弄されたインドネシア、ヤマハのラズガットリオグルがチャンピオンに輝く


MotoGP | SBK第13戦:雨に翻弄されたインドネシア、ヤマハのラズガットリオグルがチャンピオンに輝く

 レース2は前日と同じような状況となった。スタート前に激しい雨に見舞われ、当初のスタート時刻5分前にレースディレイ。ライダーたちは前日同様にピットに戻って待機となる。約1時間20分後、コースコンディションが確認され、レースは21周から12周に短縮して現地時間16時30分スタートで行われることが発表された。

 レースが行われることは決まったものの、雨は降り続き、コンディションはフルウエットという状況。グリッド順はレース1から変更はなく、ポールポジションにラズガットリオグル、2番グリッドにレイ、3番グリッドにレディングが並んだ。

 このレースでホールショットを奪ったのはラズガットリオグル。2番手にレディング、3番手にレイが続く。レイはその後、レディングをかわして2番手に浮上し、さらに16コーナーでラズガットリオグルをパスしてトップに立った。

 難しいコンディションのなかでトップを走っていたレイだが、レディングが3周目に2番手にポジションを上げ、さらにレイをパス。レディングがレースをけん引する。レース1でも度々トップを争ったレディング、レイ、ラズガットリオグルがこのレースでもポジション争いを展開した。その3人のすぐ後ろにはバッサーニ、そしてマイケル・ファン・デル・マーク(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)がつける状況。この5人のライダーがトップ集団を形成する。

 ところがバッサーニが4周目の17コーナーでクラッシュ。バッサーニは17コーナーでラズガットリオグルと軽く接触し、さらに立ち上がりでファン・デル・マークと当たって転倒を喫してリタイアとなった。

 トップを守るのはレディング、その0.2秒後方にレイが続く。レイは7周目にレディングをパスし、トップを奪い返した。一方、3番手のラズガットリオグルはレイからやや離され、ファン・デル・マークと激しい3番手争いを繰り広げる。レイとレディングによるトップ争い、ファン・デル・マークとラズガットリオグルによる3番手争いがそれぞれ展開される。

 さらに、4番手から10秒ほど後方では、16番グリッドからスタートした野左根が大きくジャンプアップを果たして6番手を走行していた。野左根はその後、チームメイトのギャレット・ガーロフ(GRTヤマハ・ワールドSBKチーム)にかわされて7番手に後退している。

 残り4周、トップのレイと2番手のレディングはまったく同じタイムでファステストラップを記録する。ふたりの差はほぼ変わらないまま、水しぶきを上げながらトップを走るレイ、追うレディング。最終ラップのメインストレートでレディングがレイの前に出ることに成功し、1コーナーの飛び込みでレイをかわす。しかし、レイは10コーナーでレディングからトップの座を奪い返す。

 レディングは16コーナーでレイに仕掛けるもパスしきれず、レイがトップを守り切ってチェッカーを受けた。レイはインドネシアで2勝を挙げ、今季13勝目を挙げた。レディングは2位に終わりランキングは3位。3位表彰台はファン・デル・マークが獲得した。

 ラズガットリオグルは終盤にファン・デル・マークに引き離され、4位フィニッシュ。5位はトム・サイクス(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)、だった。野左根は最終的に7位でフィニッシュを果たし、今季自己ベストリザルトでSBKの1年目のシーズンを締めくくった。2021年シーズンをもって引退を表明しているチャズ・デイビス(チーム・ゴーイレブン)は12位で最後のレースを終えている。

 また、2021年シーズンのマニュファクチャラーのタイトルは、ラズガットリオグル擁するヤマハが獲得している。


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