予選Q1は気温30度、路面温度40度のドライコンディションで始まった。マルク・マルケスやアレイシ・エスパルガロ、長島などがQ1から予選に臨んだ。

計測1周目でマルク・マルケスがトップに立つと、その後ピットイン。2番手にはアレイシ・エスパルガロがつけていたが、その後カル・クラッチロー(WithUヤマハRNF・MotoGPチーム)が2番手に浮上し、0.067秒差でアレイシ・エスパルガロが3番手に続く。
残り時間が5分を切るころ、後半のアタックが始まった。まずアレイシ・エスパルガロがトップに浮上。序盤にトップタイムを記録したのち、いち早くピットに戻ったマルク・マルケスは、残り5分で再びコースイン。アレイシ・エスパルガロに続いて2番手となった直後、1分30秒038を叩き出して再びトップに立った。
マルク・マルケスはこのタイムでQ2進出を決めた。また、終盤にタイムを更新したオリベイラが2番手で、Q1を突破している。アレイシ・エスパルガロは暫定トップタイムを記録したあとピットに戻り、3番手でQ1を終えた。アレイシ・エスパルガロとしては第4戦アメリカズGP以来、Q2進出を逃した。長島は12番手でQ1を終えている。
続いて行われたQ2では、12台中7台がドゥカティとなった。前半はトップが何度も入れ替わり、マルティンが1分29秒893を記録してトップに浮上。2番手にチームメイトのザルコが続く。

そんななか、前半は中盤の順位にいたバニャイアが残り時間3分を切ってトップに浮上。その後マルティンが1分29秒692を叩き出し、トップに立った。しかし、マルティンのタイムをさらに更新したのがベゼッチだった。ベゼッチはマルティンのタイムを0.021上回る、1分29秒671をマーク。マルティンも最後のラップでアタックを続けたがベゼッチのタイムに届かず、ルーキーのベゼッチが最高峰クラスで初のポールポジションを獲得した。なお、ベゼッチが記録したタイムは、これまでのオールタイムラップ・レコード、1分29秒719を更新するものだった。
2番手はマルティン、バニャイアは3番手を獲得し、ドゥカティがフロントロウを独占。クアルタラロは4番手で、ドゥカティライダーに挟まれる形で2列目に並ぶことになった。5番手はザルコ、6番手はエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)。予選のトップ6のうち5グリッドをドゥカティライダーが獲得している。
Q1を突破したマルク・マルケスは8番手。3列目からの決勝レースとなった。