更新日: 2022.12.28 12:11
バウティスタが2022年チャンピオンを獲得。ドゥカティライダーとしては11年ぶり/SBK第11戦インドネシア
スーパーポール・レースはラズガットリオグルが優勝。2位はレイ、3位はロカテッリが獲得した。バウティスタは4位だった。野左根は20位に終わっている。
レース2は気温36度、路面温度61度のドライコンディション。スーパーポール・レースの結果により、ポールポジションにラズガットリオグル、2番グリッドにレイ、3番グリッドにロカテッリ、そしてバウティスタは4番グリッドからスタートした。ホールショットを奪ったのは2番グリッドスタートのレイで、レースをリードする。2番手はラズガットリオグル。4周目には3番手にバウティスタが浮上した。
6周目、ラズガットリオグルがレイをパスしてトップに立つ。レイの後ろにはさらにバウティスタが迫り、8、9コーナーでオーバーテイク。トップはラズガットリオグル、2番手がバウティスタとなった。レイはその後、アクセル・バッサーニ(モトコルサ・レーシング)にもかわされ、4番手に後退している。
タイトル争いを展開するラズガットリオグルとバウティスタは、コース上でも火花を散らす。ラズガットリオグルに迫るバウティスタ。しかしラズガットリオグルはトップを守る。バウティスタは、ラズガットリオグルが優勝したとしても2位でゴールすればチャンピオンが決まる状況だ。
レース中盤に入ってもラズガットリオグルとバウティスタの差は0.2秒から0.3秒ほどを保ったまま、ほとんど変わらなかった。しかし14周目、バウティスタがついにラズガットリオグルをとらえる。1コーナーのブレーキングで、バウティスタがラズガットリオグルをオーバーテイク。だが、ラズガットリオグルも負けじとトップを奪い返す。ラズガットリオグルとしては、前に出るしかない。
何度かの攻防の末、残り6周でラズガットリオグルがバウティスタをパスし、トップを奪還した。ここからバウティスタはペースを落とし、ラズガットリオグルの先行を許す。バウティスタの後ろには3番手のレイがいたが、約1秒の差があり、トップ3はそれぞれ単独走行になっていた。
ラズガットリオグルはトップでゴールし、インドネシアラウンドで3連勝を飾った。2位はバウティスタ、3位はレイ。4位にはロカテッリ、5位にはバッサーニが入った。野左根は転倒リタイアに終わった。
この結果、バウティスタが2022年シーズンSBKのチャンピオンに輝いた。バウティスタにとってはSBK初の戴冠であり、ドゥカティにとっては2011年のカルロス・チェカ以来のタイトル獲得。前週にはMotoGP最終戦バレンシアGPでドゥカティのファクトリーライダー、フランセスコ・バニャイアがチャンピオンを獲得しており、2022年、ドゥカティはSBKとMotoGPでタイトルを獲得したことになる。
スーパースポーツ世界選手権(WSS)のレース1では、ニキ・トゥーリ(MVアグスタ・レパルト・コルセ)が優勝し、2位はフェデリコ・カリカスロ(アルテア・レーシング)、3位はジャン・オンジュ(カワサキ・プチェッティ・レーシング)だった。タイトル獲得の可能性を残していたランキング2番手のロレンソ・バルダッサーリ(エヴァンブロス.ワールドSSPヤマハチーム)が転倒したことで、4位でゴールしたドミニケ・エガーター(テンケイト・レーシング・ヤマハ)がチャンピオンを獲得。エガーターは電動バイクのチャンピオンシップ、FIM エネルMotoEワールドカップでもチャンピオンに輝いており、WSSとMotoEで二つのタイトルを獲得した。
レース2では13周目に3番手のトゥーリが転倒を喫したことで、14周目に赤旗が提示され、レースリーダーが全周回数の3分の2を終えていたことからそのまま終了となった。優勝はエガーター、2位はステファノ・マンジ(ダイナボルト・トライアンフ)、3位はオンジュが獲得している。