スーパーポール・レースはラズガットリオグルとバウティスタによるトップ争いとなり、終盤にトップを奪ったラズガットリオグルが優勝した。2位はバウティスタ、3位はロカテッリだった。
レース2は気温37度、路面温度59度のドライコンディションで始まった。レース2はレース1と同じく19周の予定だったが、気温の高さにより4周減って15周で行われることになった。
1周目、2番グリッドからスタートしてトップを奪っていたバウティスタが、3コーナーでまさかのスリップダウン。バウティスタは転倒リタイアでレースを終えた。レースはポールポジションからスタートしたラズガットリオグルがリードし、少し離れてロカテッリ、レイが続いていたが、3周目にはバッサーニが2番手にポジションを上げた。
レース中盤に入るとトップのラズガットリオグル、2番手のバッサーニにレイが接近し、3人のライダーによるトップ争いとなった。8周目、バッサーニがラズガットリオグルをとらえる。トップはバッサーニ、2番手がラズガットリオグル、3番手がレイというトップ3のオーダーとなった。
10周目、レイがバッサーニとラズガットリオグルの二人から遅れ始める。一方、バッサーニとラズガットリオグルの差は0.2秒以内をキープしている状態だった。ラズガットリオグルは残り4周、12コーナーでバッサーニにオーバーテイクを仕掛ける。一度はクロスラインで抜き返されたものの、ラズガットリオグルはトップを奪うことに成功した。
以降、ラズガットリオグルはバッサーニを引き離していき、2秒近くの差を築いてトップでチェッカーを受けた。ラズガットリオグルにとっては2023年シーズンのレース1または2における初の優勝で、スーパーポール・レースの勝利を含めると今季4勝目となった。
2位はバッサーニ、3位はレイが獲得している。4位はロカテッリ、5位はマイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)だった。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、レース1でステファノ・マンジ(テンケイト・レーシング・ヤマハ)が優勝し、2位にマーセル・シュロッター(MVアグスタ・レパルト・コルセ)、3位にニコロ・ブレガ(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)が入った。レース2でもマンジが優勝。2位はブレガ、3位はヤリ・モンテラ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)が獲得している。阿部真生騎(VFTレーシング・WEBIKEヤマハ)はレース1で20位、レース2では転倒リタイアだった。岡谷雄太(プロディーナ・カワサキ・レーシング)は、胃腸炎により土曜日以降、欠場している。
スーパースポーツ300世界選手権(WSS300)は、レース1でマッテオ・ヴァヌッチ(AGモータースポーツ・イタリア・ヤマハ)が優勝した。2位はディルク・ガイガー(フロイデンベルグ KTM – パリゴ・レーシング)、3位はジェフリー・バイス(MTMカワサキ)だった。レース2はガイガーが優勝し、2位はヴァヌッチ、3位はウンベルト・マイヤー(ヤマハMSレーシング/AD78ラテンアメリカ・チーム)だった。