Eri Ito

 スーパーポール・レースは、レイ、ラズガットリオグル、バウティスタがトップ集団を形成してトップ争いを展開した。その中でもレイがトップを守っていたが、最終ラップのバックストレートで、エンジンパワーに勝るバウティスタがレイをオーバーテイク。バウティスタが優勝し、2位はレイ、3位はラズガットリオグルが獲得している。

 この結果により、レース2はバウティスタがポールポジション、レイが2番グリッド、ラズガットリオグルが3番グリッドに並ぶことになった。レース2は気温26度、路面温度39度のドライコンディション。スタート直後にトップに立ったのはポールポジションスタートのバウティスタだったが、レイ、そしてロカテッリが前に出たため3番手に後退。トップはレイ、2番手はロカテッリ、そして3番手にバウティスタがつけ、4番手にラズガットリオグルが続く状況となった。

 2周目1コーナーのブレーキングではロカテッリがレイをかわそうと仕掛け、レイとロカテッリのバトルにバウティスタも加わり、バウティスタがトップを奪う。2番手はロカテッリ。レイはラズガットリオグルにもかわされて4番手に後退し、ラズガットリオグルが3番手に浮上した。

 トップを走るバウティスタは後方を引き離し、独走態勢を築いていく。一方、2番手争いはロカテッリ、ラズガットリオグルによって争われ、レイは次第にこのふたりから遅れていく。そのレイにリナルディが迫り、8周目にレイをパス。リナルディが4番手に浮上した。

 2番手のロカテッリと3番手のラズガットリオグルは僅差のままそれぞれのポジションを守っていたが、レースが終盤に入るとその差がさらに縮まっていく。さらに、ラズガットリオグルの後ろにはリナルディがギャップを詰めていた。

 残り4周、ついにラズガットリオグルがロカテッリをとらえた。ラズガットリオグルは2番手に浮上、そして3番手にポジションダウンしたロカテッリは、ラズガットリオグルにかわされる直前にマシンから白煙が上がっており、このためにスローダウン、ピットインしてリタイアを余儀なくされた。ロカテッリのリタイアにより、リナルディが3番手に上がっている。

 バウティスタは独走態勢を崩すことなく、優勝を飾った。2位はラズガットリオグル。チャンピオンシップにおけるふたりのポイント差は、前戦フランスラウンド終了時点から10ポイント縮まり、47ポイントとなった。3位はリナルディが獲得している。4位はレイ、5位はバッサーニだった。

 スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、レース1でニコロ・ブレガ(Aruba.itレーシング・ワールドSSPチーム)が優勝した。2位はマーセル・シュロッター(MVアグスタ・レパルト・コルセ)、3位はヤリ・モンテラ(バーニー・スパーク・レーシングチーム)だった。レース2では最終ラップに起こったクラッシュによって赤旗が提示され、レース終了となった。

 結果はブレガが優勝。2位はステファノ・マンジ(テンケイト・レーシング・ヤマハ)、3位がフェデリコ・カリカスロ(アルテア・レーシングチーム)となった。日本人ライダーの岡谷雄太(プロディーナ・カワサキ・レーシング)はレース1、2ともに24位。阿部真生騎(VFTレーシング・WEBIKEヤマハ)はトップから105%以内のタイムを記録できず、予選不通過だった。

 スーパースポーツ300世界選手権(WSS300)はレース1で赤旗中断となり、再開されたレースではロリス・フェイヌマン(MTMカワサキ)が初優勝を飾った。2位はジェフリー・バイス(MTMカワサキ)、3位はダニエル・モヘダ(カワサキGPプロジェクト)だった。レース2ではバイスが優勝、2位はマッテオ・ヴァヌッチ(AGモータースポーツ・イタリア・ヤマハ)、3位はマルコ・ガッジ(チームBrコルセ)が獲得した。

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