初めて来たサーキットのため、この日はピットへの行き方や会見場の場所を確認したり、搬入の様子などを観察しながらサーキット内を練り歩いていました。すると先輩編集部員から、明日コースウォークがあるからサーキット1周して全コーナーを撮影する企画をやってみない? との提案が。
気軽に来ることのできない海外のサーキットを1周する貴重なチャンス。しかも今回は1日早くサーキット入りしていて余裕のある日程ということもあり、これはやらなくては! とふたつ返事で引き受けました。

そして、翌金曜日の13時、コースウォークの時間がやってまいりました。全長4.554kmのチャン・インターナショナル・サーキットを1周すべく、まずはピットロードから1コーナーに向かいました。
ちょうどRAYBRIG NSX-GTの山本尚貴選手とジェンソン・バトン選手もコースウォークに向かっていたので背中を追いかけます。気分はチャンピオンにオーバーテイクを仕掛けるレーシングマシンです!


そして1コーナーに到着。走行ラインは、無数のタイヤ痕で黒くなっていましたが、凹凸はなく綺麗な路面状況に見えました。ピットレーンとは明らかに違いますよね。
アスファルトも一般道よりきめ細かいように感じます。ドライバーの目線だと日本のサーキットと比べてグリップレベルの違いなどが、一目見るだけでわかるのか気になります。
1コーナーを過ぎると1kmほどのロングストレートが待っているのですが、奥にある3コーナーは全く見えませんでした。長距離の散歩は慣れているのですが、この景色と気温30度付近のなかひたすら真っすぐ進むだけなのは流石に心が折れそうでした……。

このロングストレートを進み、緩い左コーナーの2コーナーが見える位置でようやく3コーナーが確認できました。ドライバーさんたちは路面はもちろん、後ろも振り返り全体をチェックしている様子でしたが何を見ていたのでしょうか。機会があればどういった確認をしているのか聞いてみようと思います。

3コーナーはヘアピンカーブ。昨年開催されたMotoGPのFP2でホルヘ・ロレンソがハイサイド転倒を喫し怪我したコーナーです。2018年はMotoGP担当だったため、次戦の日本GPにロレンソが出場できるのかその時はかなり心配していました。
しかもこのコーナーはほぼフラットだから、コーナリングは難しいんでしょうね。スーパーGT決勝でも立ち上がりでオーバーランしたり“飛んだり”していましたから。

180度向きを変え4コーナーを目指しますが、またも次のコーナーが見えません。このストレートの中腹は少し上っているようでした。でも全体的にフラットなのか上りのキツさを感じることはありませんでした。
ドライバーさんたちの後ろを追いかけて歩いていたのですが、走行ラインに沿って歩いていますよね。これ、意識してるのか自然とこのように歩いてしまうのか気になりません?

