そんな『63S E PERFORMANCE』と同じく、こちらも「One man, One engine」の主義に従い、熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げる直列4気筒直噴ターボの“M139”を搭載した『43 4MATIC』は、メルセデスのF1活動において長年採用して実績を上げているシステムを直接のベースとするエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーなどにより、最高出力421PS(310kW)、最大トルク500Nmを発生。車載の48V電動系を採用し、タービンの軸に直接一体化されたモーターで電子制御することで、つねに最適なブースト圧を維持することが可能となっている。
その48V電動系に組み込まれた第2世代となるBSGはマイルドハイブリッドとしても機能し、短時間ながら出力を10kW(14PS)高めるブースト機能のほか、セーリングモードや回生ブレーキにより効率を最大限に高める。
両モデルともに、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジを可能とする9速のAMGスピードシフトMCTを組み合わせ、前後トルク配分が31:69とAMG独自の後輪重視型“AMG 4MATIC”を採用する『43 4MATIC』では、約100km/h以下で最大約2.5度の逆位相を許容する後輪操舵システム“リヤ・アクスルステアリング”も標準装備としている。
そのほか、メルセデスの誇る安全運転支援機能のインテリジェントドライブや、MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザーエクスペリエンス)、AR(拡張現実)ナビに加え、オフロードモードで360度カメラシステムを使用し、車体前方下部の路面を透過する“トランスペアレントボンネット”機能に、オフロード走行に関連するすべての運転機能を分かりやすく配置するオフロードスクリーンなど、新型車ならではの機能も搭載される。
日本仕様では全車右ハンドル仕様となり、価格は『メルセデスAMG GLC 63S E PERFORMANCE』が1780万円、同『メルセデスAMG GLC 43 4MATIC』は1170万円(いずれも税込)となっている。GLCの詳細はメルセデス・ベンツの公式サイト(https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/glc/overview.html)まで。

