一方のインテリアではRSデザインパッケージプラスが標準装備となり、ブラックを基調にステアリングホイールのステッチ、センターコンソールのサイドセクション、センターアームレスト、ドアアームレストにはレッドまたはコッパー(銅)の専用カラーアクセントが採用される。

 ベースモデルの現行RS6アバントと比較して22kW(30PS)および50Nmの増強となる4.0 TFSIツインターボチャージャー付きV型8気筒エンジンは、前述のとおり最高出力は463kW(630PS)、最大トルクは850Nmを誇る。これによりシリーズのトップモデルとしての実力を示し、0〜100km/h加速はRS6アバントを0.3秒上回る3.3秒、最高速度は305km/hに達する。

 そのうえでシフトタイムが最適化された8速ティプトロニックと“クワトロ”フルタイム四輪駆動システムが組み合わされ、最新版の軽量かつコンパクトなロッキングセンターディファレンシャルは通常40:60の比率でパワーを配分。スリップ率が高まると、フロント最大70%、リヤ最大85%でアクスルに配分することが可能となる。

0~100km/h加速はRS6アバントを0.3秒上回る3.3秒、最高速度は305km/hに達する
0~100km/h加速はRS6アバントを0.3秒上回る3.3秒、最高速度は305km/hに達する

 さらに他のRSモデルと差別化するため、リヤアクスルのクワトロスポーツディファレンシャルには特別なチューニングが施され、俊敏性の向上に焦点を当てた“ダイナミック”のドライビングモード選択時には、リヤアクスル重視のトルク配分をする新しい設定を採用する。

 併せて脚元では今回初めてとなるライトウェイトアジャスタブルコイルオーバーサスペンションが標準装備され、車高を10mm低くしたうえでより高いスプリングレート、3段階に調整可能なダンパー、より硬いスタビライザー(フロントで30%、リヤで80%硬め)により、ボディのロールが減少しドライビングの楽しさが大幅に強化されている。

 また、ダイナミックライドコントロール(DRC)機能を備えたRSスポーツサスペンションプラスや、RSアダプティブエアサスペンションもオプション設定され、センターコンソールには同車が660台限定のリミテッドエディションであることを示すシリアルナンバーも刻印され、日本市場への導入可否や台数、価格などは追ってアナウンスされる見込みだ。

フロアマットにも“RS6 GT”のレタリングが配され、新しいRSバケットシートのヘッドレストのすぐ下にも同様の処理が施される
フロアマットにも“RS6 GT”のレタリングが配され、新しいRSバケットシートのヘッドレストのすぐ下にも同様の処理が施される

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