更新日: 2024.08.01 11:26
キャデラックがコンセプトカー『ソレイ』を発表。ビスポーク・ラグジュアリーの未来像を示すコンバーチブルEV
2024年7月31日
プレスリリース
キャデラック、ラグジュアリーコンバーチブルEV『ソレイ(SOLLEI)』を発表
カスタムカー・デザインの可能性を追求する先進のコンセプトカー
ビスポーク・ラグジュアリーの未来像
デトロイト発―― キャデラックは、コンセプトカー『SOLLEI(ソレイ)』を発表しました。このモデルは、熟練工による手作りのラグジュアリーコンバーチブルEVの究極のデザイン表現です。創造性あふれるデザインを通じて顧客が求める個性や情熱を反映した唯一無二の一台を実現できるよう、将来のビスポークの可能性を広げることを目指しています。
『ソレイ』は、キャデラック・ブランドの特徴である55インチのピラー・トゥ・ピラースクリーン、威風堂々たるインテリア、到着と出発を演出するエクステリア・ライティング・コログラフィー、そして直感的なフロントとリヤのコマンド・コンソールを装備した2+2コンバーチブルEVをコンセプトとして開発されました。
太陽(「SOL」)とレジャー(「LEI」)に由来するソレイは、キャデラックのゆったりとしたオープンエアを楽しむライフスタイルからインスピレーションを得ています。
キャデラックのデザイン・ディレクターであるエリン・クロスリーは、「『ソレイ』は、旅の発見を再構築し、周囲の自然界とつながるパーソナライズされたドライビング・エクスペリエンスを思い描いています。このコンセプトは、キャデラックが受け継いできたエレガントなコンバーチブルの血統を現代的なフォルムで称えるもので、デザイン表現と体験を通じてラグジュアリー性を高めています」と述べています。
ソレイはまた、バイオテクノロジー企業のマイコワークスと共同開発した革新的なバイオベース素材を採用した、キャデラック初のコンセプトカーでもあります。コンソールの充電マットとドアポケットに使用されているマイコワークス社のファイン・マイセリウム™は、菌糸体(再生可能なキノコの根の構造)から作られたラグジュアリー素材の新時代を切り開くものです。この素材は、再生可能な自動車資源の先駆者としてのキャデラックの使命を反映しています。
■洗練されたエクステリア、流麗なボディスタイル
ソレイのエクステリアは、エモーショナルな雰囲気を醸し出し、キャデラックならではの大胆なプロポーションを体現しています。低く伸びやかなボディは、ワイドなスタンスと長いクーペドアによって強調され、広いリヤへのアクセスを容易にしています。
途切れのないサーフェイスと伸びたAラインは車体の長さを際立たせ、低いテールデザインがダイナミックかつエレガントなプロポーションを生み出します。ミッドボディ・ラインはヘッドランプからテールランプをシームレスに繋げ、調和のとれたデザインとして統一されています。従来のドア・ハンドルの代わりにボタンが導入され、すっきりとしたボディラインを描いています。
ソレイはキャデラックの伝統である大胆な色使いを讃えるため、エクステリアは1957年と1958年のキャデラックモデルに採用された「マニラ・クリーム」で仕上げられています。この復刻版の仕上げは、キャデラックの職人によって入念に吟味され、手作業による塗装が施されました。
■アーティスティックなインテリア、表現力豊かなパーソナリティ
ソレイのインテリアは、キャデラックの「アート・オブ・トラベル」のデザイン哲学を受け継いでおり、ドライバーと同乗者双方の旅行体験を高めるよう設計されています。パワーガラス・ドアとクリスタル・グラスを備えた完全一体型のドリンクセラーも搭載され、レジャーと旅行をシームレスに融合しています。
クラフトマンシップはキャデラックのデザインの核心をなすものです。すべてのディテールは、日常を非日常へと変えるために意図的にデザインされ、ライトアップされたデコレーションやユニークな装飾が、キャデラック・ブランドの比類ない美学に表情を添えています。無染色のウッドパネルに包まれたインテリアは、自然な色と木目の変化を引き立て、表面は触れると凹凸が感じられるオープン・ポア仕上げが施されています。それぞれのパーツは、寄木細工の技法を用いて手作業でカットされ、はめ込まれて、フロントドアからコンソール、そしてリヤコンパートメントへと目を引く美しいアクセントとなっています。ウインドシールドは、キャデラックの天然素材の使用へのこだわりを強調するように、削り出しのブラッシュド・アルミニウムで縁取られています。
■パーソナライゼーションと自然とのつながり
キャデラックのデザインでは、パーソナライゼーションの一環として、多くの製品に照明を採用しています。ソレイは、複数のゾーンと各ゾーンの126色のカラーオプションを含む高品質なアンビエイト照明により、さらに進化しており、特定の演出やインテリアの雰囲気を好みに合わせてパーソナライズすることができます。
またソレイは、バードウォッチング愛好家のために、ユニークなインテリアアクセサリーを用意しています。ブラッシュドメタルとレザーで包まれた特注のケースには、3Dプリントされたアクリル製のバードコール、手描きの鳥のイラストが描かれた革装丁の日誌、ペンや鉛筆を収納できる革製のツールロールが収められています。これらはすべて車内のインテリアに合わせて特注され、バードウォッチングの体験を記録することができるようになっています。
■天空と未来へ向かうデザイン
ソレイは、豊かな感覚や思いがけない発見、そしてその時々の感覚を通じて、旅と天体の希望や明るさを称えています。太陽をテーマにした特徴が、色合いや素材、仕上げに顕著に表れています:
●「サンバースト」をテーマにしたユニークな照明とグラフィックの演出
●「サンバースト」モチーフのパーフォレーション、キルティング、刺繍を施したシート・パターン
●ピンクの虹彩顔料が、微妙に色が変化するサンライズ効果を生み出すファインナッパー・レザーのインテリア
●コンソールの充電マット、ドアポケット、カスタムアクセサリーに、マイコワークスのファイン・マイセリウムTM技術を用いたバイオベースのプレミアム素材を使用。この素材は、柔らかな色合いの虹色仕上げが特徴
●リヤコンパートメントのドリンクセラーのドアとガラストレイに施されたピンクの虹色の輝きが日光の変化を演出
●金属仕上げ「オーロラ」の色調は、太陽光の風と地球の大気が反応する現象を反映した色の変化を演出
●コンバーチブルのメタリックルーフ生地は「デイブレイク」と命名され、その名の通りルーフが開くと太陽光が室内にふり注ぐ効果
●「バスク」と名付けられた質感あるフロアマット素材は、ブークレファブリックが美しいテクスチャーとほのかな温かみを加え、ルーフ素材の色とマッチして室内全体を軽やかに表現
■ビスポーク表現の伝統を継承
ソレイ・コンバーチブルは、過去の象徴的なキャデラックモデルからインスピレーションを得て、モダンなデザインをオープンエアのフォルムで提供するというブランドのビジョンを具現化しています。
このコンセプトモデルは、ミシガン州ウォーレンにあるGMのグローバル・テクニカル・センター・キャンパス内に新たに改装された最新鋭の施設、キャデラック・ハウス・アット・ヴァンダービルトで正式に発表されました。この場所は現在、最高級EV『キャデラック・セレスティック』の顧客にビスポークのデザイン体験を提供する施設として活用されています。
キャデラックHP:http://www.cadillacjapan.com