e-モビリティのDNA
シグネチャーライトは、考え抜かれたe-モビリティのデザイン言語の一部になっています。
ここでもまた、MEBが理想的なプラットフォームを提供しています。幅広いアクスル間隔によりダイナミックなプロポーションが創出され、これにより、新時代のアバンギャルドなデザインを提案しています。
VWブランドのデザインを統括するクラウスビショフは、次のように説明しています。
「もし、未来の状況を100%正確に予測できるとしたら、ここに答えがあります。2017年の現在、我々は『I.D. CROZZ』によって、VWが2020年以降に街並みの様子をどのように変えようとしているのかを明らかにしています。我々にとって、新時代に向けたゼロエミッションビークルの3つのプロトタイプである『I.D. 』『I.D. BUZZ』『I.D. CROZZ』は、パーソナルモビリティとVWブランドを永久的に変える
ことになるデザインとテクノロジー革命の幕開けを告げるものです」

VWの目標は、2020年代半ばまでに、電気駆動システムを現在のニッチなモデルから大量生産する主力モデルに変貌させることです。
VWブランドCEOのヘルベルトディースは、次のように述べています。
「2025年までに、我々は純粋な電気自動車の販売台数を年間100万台レベルにしたいと考えています。そのなかで、「I.D. CROZZ」も重要な役割を果たすことになるでしょう。生産は、2020年に開始する予定です」
新しい時代に向けたデザイン
「I.D. CROZZ」の明確で力強いデザインは、SUVの堂々とした無骨な風貌とクーペのエレガントでスポーティな軽快感を融合しています。
ここでは、大きなボンネットとアスリートのように力強い形状を描くワイドなフェンダーが、決定的な要素になっています。
表情豊かなボンネットは、高さのあるフロントエンドいっぱいまで広がっています。「I.D. CROZZ」のボディは、鮮明かつ「ハイテク感」のあるシルバー(シルバースパーク)で塗装され、クリーンな表面のボンネットやバンパーは、アルミの大きな塊から削り出した彫刻のような印象を与えます。
このフロントセクションで目立つ存在となっているのが、VWのe-モビリティを象徴するシグネチャーライトです。
ボンネットとバンパー中央部のVWバッジにもイルミネーションを採用しています。このイルミネーションは、左右に伸びる細い光のラインとなり、インタラクティブLEDヘッドライトまでつながっています。
シャープな曲線を描く、軽快な印象のルーフラインが後方へと長く伸び、透明なルーフは、外側が光沢のあるブラック仕上げとなり、とても高い質感を備えています。
このモデルの照明付きパノラミックルーフには、可動式ライトブラインドを新たに採用しています。このブラインドは、クルマの室内だけでなく、エクステリアに対するアンビエントライトとしても機能します。
スタイリッシュなリヤとスポーティに張り出したショルダー部分は、見るからに力強く、さらに、リヤライトの細いLEDマトリックスセグメントと照明付VWバッジがある光沢ブラックの部分が、クルマの幅広さを一層強調しています。
SUVならではの無骨な印象は、力強いホイールアーチと21インチホイール、表面がざらついたマット仕上げの堅牢なサイドシルで構成されるサイドシルエットによって、さらに明確になっています。
その美しさは細部にまで及んでいます。革新的なホイールデザインによって、ホイールリムとタイヤとの継ぎ目がほとんどなくなっており、結果的にホイールとタイヤの組み合わせが、とても大きく見えます。