そのうえで主要音楽ストリーミング配信サービス(Spotify、Amazon Music、Apple Music)や車内で指定アプリケーションによる動画を楽しめるMBUXエンターテインメントパッケージプラスや、iPhoneに対応したデジタルキーを標準装備に。さらにメルセデスAMGの高性能モデル“EQS 53 4MATIC+”では前出のエグゼクティブシートに加え、AMGカーボンファイバーインテリアトリムを標準としている。
注目の電動パワートレイン(eATS)は、日本で販売されている電気自動車の中で最長となる759kmとされたEQS 450+が、最高出力360PS(265kW)を発生する永久磁石同期モーター(PSM)を採用。同じくEQS 53 4MATIC+では、フロントとリヤにeATSを備えることで一充電走行距離は659kmとしながら、最高出力は658PS(484kW)を発生し、“RACE START”の使用時は最大761PS(560kW)まで増強される。
そのEQS 53 4MATIC+は、トルクシフト機能によってフロントとリヤの電気モーター間で駆動トルクの連続可変配分が行われるため、前後駆動力配分はつねに効率的かつ最適化されるとともに、新たな機構としてディスコネクトユニット(DCU)を搭載。フロントのeATSにアクチュエーターを用いたクラッチを設けることで、走行状況に応じてクラッチを切ることで前輪をフリーにしてモーターによる抵抗を極力低減させ、高速巡航時にクラッチを切り離すことで後輪駆動のみとし、電気の消費量を抑制することが可能となっている。
さらに細部ではブレーキマスターシリンダーなどを最適化し、ペダルのフィーリングを向上させつつ回生レベルを高めて減速時により多くの回生エネルギー(最大3m/s2)を回収できるように。また、高電圧バッテリーや電動パワートレインからの廃熱等をより効率よく暖房等に利用するヒートポンプのシステムを採用することで、消費電力を大幅に削減して航続距離を伸長することに貢献している。
そのほか、安心のEVカーライフと充電サービス『Mercedes me Charge』やMercedes me connect改め『Mercedes-Benzデジタルプロダクト』と改称されたテレマティクスサービスなども付帯し、価格はEQS 450+が1535万円、同EQS 53 4MATIC+が2395万円(いずれも税込)となっている。
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