そして、今回の一部改良での最大のトピックスとなるのが、ボルボが誇る先進安全・運転支援機能『IntelliSafe(インテリセーフ)』に、ふたつの新機能が追加された点。

そのひとつである『オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線衝突回避支援機能)』は、対向車が接近しているときに走行車線から対向車線へ意図しないはみ出しを検知すると、ステアリングを自動で操作。60-140km/hの速度域において、自車を対向車線から走行車線に戻すよう支援する。

一方の『ステアリングアシスト付BLIS(後車衝突回避支援機能付)』は、BLIS(ブラインドスポット・インフォメーションシステム)の進化版となり、他の車両が自車の死角に入っているとき、または隣の車線の車両が後方から急接近している場合に、それらの存在に気づかず車線から逸脱した場合、もしくは方向指示器を使用し車線変更しようとして衝突の危険性が高まった場合に、ステアリングを自動で操作し車両を車線内に戻すよう支援。このシステムも対向車線衝突回避支援と同様に60-140km/hの速度域において作動する設定となっている。
これらの新機能を追加したことで、90シリーズ全体で16種類以上の先進安全・運転支援機能『IntelliSafe(インテリセーフ)』が標準装備されることとなった。これと同時に、全車に『LEDデイタイム・ランニングライト』を追加しつつ、価格は『V90』が669万~929万円、『V90 Cross Country』は699万~829万円、『XC90』は779万~1299万円となっている。
