WEC参戦ベースモデル、新型『BMW8シリーズ』の国内販売スタート。V8ツインターボを搭載

　またサスペンションにも従来のダンパーに加え、電子制御アクティブ・スタビライザーを装備することでロール特性を調整。俊敏な高速コーナリングから快適なクルージングまでを実現するとともに、標準装備のインテグレイテッド・アクティブ・ステアリングが操車時の最小回転直径を小さく抑え、取り回しの良さと俊敏性を高めて正確なハンドリングを実現している。

　そうした最先端の運動性能に見合うしつらえが施されたインテリアでは、新しい表示操作コンセプト“BMW Operating System 7.0”が導入された。

　10.25インチのコントロールディスプレイと、12.3インチのフルデジタルメーターパネルをそれぞれ自分用にカスタマイズすることを可能とし、ドライバーに必要な情報を適切なタイミングで伝えることをコンセプトとしてデザインされている。

　また、ラグジュアリークーペに相応しく最先端の運転支援システム（ADAS）も標準装備し、ACC（ストップ＆ゴー機能付）、レーン・チェンジ・ウォーニング（車線変更警告システム）、レーン・ディパーチャー・ウォーニング（車線逸脱警告システム）、ステアリング＆レーン・コントロール・アシスト、サイド・コリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ（事故回避ステアリング付）、クロス・トラフィック・ウォーニングなどを網羅。

　パーキング・アシスタントには初めてリバース・アシスト機能が採用され、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となり、日本の狭い路地等での緊急退避的な活用も見込まれている。

　テレマティクス機能のBMWコネクテッド・ドライブも標準となる新型BMW8シリーズ・クーペは、左右ハンドルが用意される“M850i xDrive”のモノグレード展開となり、価格は1714万円となっている。