更新日: 2019.06.19 13:23
ポルシェ、718シリーズに頂点となる新型『718スパイダー』と『ケイマンGT4』を追加
2019年6月18日
プレスリリース
コーナリングとサーキット走行に最適化
自然吸気エンジンを搭載した新たなトップモデル:ポルシェ718スパイダーと718ケイマンGT4
ポルシェAGは、新型『718スパイダー』と『718ケイマンGT4』を718シリーズへ追加します。ポルシェが新たに導入するふたつのモデルは、特にエモーショナルかつパワフルで718モデルレンジの頂点に位置します。そのピュアなキャラクターは熱狂的なスポーツカーファンにミッドシップモデルならではの純粋なドライビングプレジャーと高い俊敏性でアピールします。
これらは完全にバランスの取れたミッドエンジンコンセプトによって実現しています。718スパイダーとケイマンGT4は、718モデルのデビュー以来、初めてすべての技術的スペックが同一化されました。
両モデルとも、309kW(420PS)を発生する新開発の4リッター水平対向6気筒自然吸気エンジンと6速マニュアルトランスミッションを搭載します。718ケイマンGT4はポルシェGTモデルのエントリーレベルに位置し、718スパイダーはコーナリングを楽しむために特化したモデルで、優れたエアロダイナミクスとGTモデルらしいシャシーおよびエンジン性能を誇ります。
高回転型かつエモーショナルな自然吸気エンジン
2モデルの心臓部は新開発の4リッター水平対向6気筒エンジンが搭載されています。この高回転型自然吸気エンジンは新型911カレラのターボエンジンをベースとし、最高出力はケイマンGT4では先代型を35馬力、3世代目のスパイダーでは45馬力上回る309kW(420PS)を発生します。
420Nmの最大トルクは5000から6800rpmで発生します。最高速度は300km/hの壁を突破し、718スパイダーで301km/h、718ケイマンGT4では304km/hに達します。停止状態から100km/hに達するまでの時間は両モデルとも4.4秒で、新欧州サイクルでの燃費は10.9リッター/100kmです。自然吸気エンジンはGTエンジンらしいリニアなレスポンスが魅力です。
エンジンの最大回転数は8000rpmとなります。比類なき水平対向エンジンサウンドは変わりません。部分的な負荷が掛かる状態で片側バンクのシリンダーが休止して燃費を低減するアダプティブシリンダーコントロールは新たに追加された技術的ハイライトです。
それぞれが独立した燃料噴射を行うピエゾインジェクションが初めてDFI高回転型エンジンに搭載されました。燃料噴射が5段階に分けられたことで燃焼プロセスが向上しています。ふたつのレゾナンスバルブを備えた可変吸気システムにより、シリンダー内のガス交換が最適化されます。
効果的なエアロダイナミクス:さらなるダウンフォースを得ながら空気抵抗は同レベルに抑制
718ケイマンGT4におけるハイライトの1つとして、総合的に向上したエアロダイナミクスコンセプトが挙げられます。ダウンフォースは50%増えたにも関わらず空気抵抗のレベルは変わらないことが、優れた効率の証です。
両モデルにおけるエアロダイナミクスの向上には、新しくデザインされたリヤサイレンサーのカバーが大きく寄与しています。2本のサイレンサーがそれぞれアーチ状に独立したカバーを持つことで、リヤディフューザーのスペースが生まれ、その結果として718ケイマンGT4のリヤアクスル付近におけるダウンフォースは約30%増加しました。
固定式のリヤウイングもさらに効率が向上して先代モデルより20%多いダウンフォースが発生します。これは200km/hでの走行時には12kgのダウンフォースが増えることを意味します。GTモデルならではのスタイリングを最適化したフロントセクションでは、大型フロントリップスポイラーと前輪に沿って流れる空気を整える通称『エアカーテン』が空力のバランスを保ちます。