■マツダ・マツダ2

長年デミオの名で親しまれ、2019年に現行型の3代目の登場に合わせて、グローバルブランドに統一されたマツダ2。日本向きのサイズ感と燃費のよさが人気の要因だ。
マツダ2は外観、内装ともにひとクラス上の上質感にこだわって開発された。外観では流れるようなサイドシルエットの美しさと、精悍なフロントマスクが印象的。内装は黒を基調とした落ち着いた雰囲気に包まれている。
また、近年主流化しつつあるコネクテッドサービスも『マツダ コネクト』として装備されている。GPS、準天頂衛星システムみちびきなどの衛星システムを使用し、高精度での位置測位を可能にしている。
安全サポートでは誤発進抑制、夜間歩行者検知機能、車間維持システム『マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール』などが盛り込まれており、国家推奨の自動車安全コンセプト『サポートカーS・ワイド』に該当する。
また、モータースポーツベース車両にもなる『15MB』には、1.5リッターガソリンエンジンにギア比を最適化した6速スカイアクティブマニュアルが備わる。スポーツ走行を念頭に置いているのにも関わらず、WLTCモード燃費は20.2km/Lを達成している。
4グレードのガソリンモデル、3グレードのディーゼルモデルのほか、助手席が回転する福祉車両も用意されている。車両価格帯は、157万3000円~266万7500円。
公式サイトhttps://www.mazda.co.jp/cars/mazda2/
■スズキ・スイフト/スイフトスポーツ

現行型は2017年初旬にデビューした4代目。スポーティ仕様やハイブリッド車が追加されるなど、定期的に改良が重ねられている。2019年11月には、ホワイト2トーンルーフ仕様の特別仕様車も発売された。
4代目スイフトは、骨格が刷新されて、ハーテクトと呼ばれる新プラットフォームの採用により、軽量化と操縦安定性が向上。エンジンや足まわりも軽量化も合わさり、先代よりも120kgほどダイエットに成功している。
外観は吊り目に大開口フロントグリルが採用され、上質な雰囲気を醸し出す。内装に目を向けても、ナビゲーションパネルやエアコンユニットが運転席側に傾けられるなど、機能性をしっかりと押さえた運転環境を実現している。
安全装備は、単眼カメラとレーザーレーダーによる衝突被害低減システムや、ハイビームアシスト機能などを装備。また『セーフティパッケージ』と称した誤発進抑制機能など、豊富な先進技術が満載のメーカーオプションも用意されている。
エンジン車、ハイブリッド車ともに1.2リッター自然吸気エンジンを搭載。FFと4WD、5速MTとCVTが用意され、『RSt』には1.0リッター直噴ターボエンジンに6速ATが組み合わさる(2WDのみ)。
スイフトの車両価格は137万5000円~197万7800円、1.4リッターターボエンジンを搭載するスイフトスポーツは6速MTが187万円、6速ATが194万1500円だ。
公式サイトhttps://www.suzuki.co.jp/car/swift/
■ニッサン・ノート/ノート NISMO


現行で2代目となるニッサン・ノートは、エンジン車とe-POWERという大きく分けて2つの仕様で構成されている。2018年には、年間販売台数で1位を獲得した実績もあり、ここ数年はコンパクトカー界を牽引する働きを見せている。
ライバルのトヨタ・ヤリス、ホンダ・フィットが相次いで新型に切り替わったこともあり、ノートも新世代へのフルモデルチェンジが近いのでは? と噂されており、その動向から目が離せない。
現行の2代目は2012年に登場した。デビュー当初は、ガソリンエンジン車のみの設定だったが、2016年のマイナーチェンジでe-POWERが登場、これが起爆剤となり人気に拍車がかかった。
ボディカラーは2トーン仕様も含めて、全22色と多彩。15インチのアルミホイールが標準装備されるほか、グレードによっては専用のホイールデザインが用意されている。ドアミラーにはターンランプが、フロントフェンダー下部にはフォグランプが付く(グレード別設定)。
内装は、コンパクトな見た目とは対照的に室内長は2mを超える広さを確保。荷室の収納力も高く、後席を倒すと9インチのゴルフバッグが3個積み込める。
運転者支援機能は、自分のクルマを頭上から視認できるアラウンドビューモニターを始め、踏み間違い衝突防止アシスト、衝突回避ブレーキなどが搭載されている。
通常グレードのほかに、モータースポーツ界の雄であるNISMOや、AUTECHによる専用チューニングが施されたモデルや、助手席回転シートや助手席スライドアップシートが採用された福祉向けグレードも用意されている。車両価格は144万7600円~281万2700円。