これらの電力をスマートに使用するべく、新型『フィアット500』には3つのドライビングモードも備えられ、ドライバーの好みに合わせてNormal(ノーマル)、Range(レンジ)、Sherpa(シェルパ)から選択することが可能に。
電力消費量を最適化するシェルパ・モードでは、複数の車両コンポーネントを制御して電力消費量を最小限に抑え、ナビゲーションシステムで設定した目的地か、もっとも近い充電ステーションへ確実に到達するようアシスト。最高速度を80km/hに抑え、アクセルレスポンスを調整し、空調コントロールシステムやシートヒーターなども基本をオフ設定(常時オンに変更可能)とするなど、徹底してエネルギー消費量を抑制する。
一方のレンジ・モードは、ほぼアクセルペダルの操作だけでクルマを走らせるワンペダルドライブが可能で、ペダルを足から離すだけでブレーキ制動時のような、通常の内燃エンジンが生み出すエンジンブレーキよりもはるかに強力な制動力が発生。そしてノーマル・モードでは内燃エンジン搭載車にできる限り近づけた設定となり、これまでの『フィアット500』から乗り換えても違和感のないフィーリングが味わえる。
さらに検出されたクルマ、自転車、歩行者などに対応してアクセルやブレーキを操作するインテリジェント・アダプティブクルーズコントロール(iACC)や、レーンセンタリング、速度制限を検出するインテリジェント・スピードアシストやアーバン・ブラインドスポットなど、セグメントで初めてレベル2の自動運転を実現。
インフォテインメント機能でもAndroid Automotiveを採用した接続プラットフォームである“UConnect 5”を初搭載するなど、コネクティビティでも大きな進化を果たしている。
すでに本国では3月4日からローンチ仕様である“La Prima(ラ・プリマ)”のWEB予約受注が開始され、フルLEDヘッドライト、エコレザーシート、17インチのダイアモンドカット・ホイール、ウィンドウとサイドパネルに設置されるクローム仕上げインサートなどを装備。
さらにジョルジオ・アルマーニ、ブルガリ、カルテルといったイタリアを代表するブランドによるコラボレーションモデルもワンオフで製作され、この3台の全収益は地球環境と生物の多様性を守るべく、レオナルド・ディカプリオが設立したNPOであるEarth Allianceに寄付されるという。なお日本への導入も詳細が確定次第、アナウンスされる。

